河原蓬 キク目/キク科/ヨモギ属 花期/8月末~9月中旬
学名/Artemisia capillaris Thunb.
薬用自生種稀少保護
#カワラヨモギ(開花中) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
主に河原の砂礫地、ときに海岸の砂地に生える多年草または亜低木(半低木)。亜低木(半低木)とは茎の下方だけが木質化する草のこと。ヨモギの仲間で花は似ているが、葉の形状がまったく異なるので花期以外はヨモギ感なし。草丈は個体差大きいが、花期以外は人の脛(すね)程度、花期は膝(ひざ)程度、あたりの株が多いか。1mくらいになるものもあるらしい。神奈川県内に広く分布はあるも自生地は少なく更に減少中。湘南・鎌倉・三浦半島で見かけることはまずないだろう。辻堂だかの海岸でかつて見られたという群落は今はもうない。知名度の低さ、姿の地味さが手伝ってか、保護しようという機運はまったくもって高まらない。茵蔯蒿(いんちんこう)と呼ばれる漢方薬(生薬)として利用されることがある、和製ハーブ(香りある植物全般を指す)の一種。
#カワラヨモギの春の生え変わり 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2019/03/28
#カワラヨモギの木質化した茎から春の芽生え 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/04/06
白い毛に覆われた春の#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2019/03/28
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/04
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/04
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/26
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2019/07/09
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2019/07/09
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2019/07/09
開花直前の#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/08/21
開花直前の#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/08/21
#カワラヨモギ(開花中、周囲はハマゴウ) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ(開花中、周囲はハマゴウ) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ(開花中) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ(開花中) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
葉は、”二回羽状に全裂する”という表現をされることが多い、線状(糸状)の細いもの。ぱっと見は柔らかなマツ(松)のようであり、コスモスのようでもあり、オカヒジキ(陸鹿尾菜)やコキアに似てないでもない。低所ではじめに生える葉は白色の柔らかい毛に覆われているため、全体的に白っぽく見える。茎が伸びてから生えてくる葉はふつうに緑色。なお夏場は目立った葉を枯らしている株がほとんどなので、開花時に葉を頼りにカワラヨモギを探すことはできない。
#カワラヨモギの春の若葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2019/03/28
#カワラヨモギの春の若葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2019/03/28
#カワラヨモギの葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/04
#カワラヨモギの葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/26
#カワラヨモギの葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/04
#カワラヨモギの葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/04
#カワラヨモギ(開花中)の枯れた葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ(開花中)の残った葉 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
すぐ近くからハマウツボ(浜靫)なる珍植物が生え出ることがある。カワラヨモギの根に付く寄生植物で、花が紫色をしたヤセウツボ(痩靫)とでもいったような姿。但し、神奈川県内では平成四年(1992)に平塚市岡崎で標本が採取されたのを最後に、堤防工事で絶滅。
カワラヨモギの花
花期が近づくと茎をぐんぐん伸長させ、普段とは見違える姿になることはヨモギと同じ。花もヨモギに似たもの。花弁(のように見える舌状花)はないので地味な感じ。花期はヨモギよりも明らかに早い。
#カワラヨモギの蕾 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/08/21
#カワラヨモギ(開花中) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ(開花中) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ(開花中) 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2020/09/01
#カワラヨモギの咲き終わり 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/09/24
カワラヨモギの実
#カワラヨモギの実の残骸 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/26
東京都文京区・#小石川植物園(薬園保存園)、東京都小平市・#東京都薬用植物園(漢方薬原料植物区)、東京都調布市・#神代植物公園植物多様性センター、横浜市栄区・横浜自然観察の森(ノギクの広場)
#神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園
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参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)