ヤセウツボ

痩靫　ゴマノハグサ目／ハマウツボ科／ハマウツボ属　花期／4月下旬～5月中旬
学名／Orobanche minor Sm.

外来種

外来生物法「要注意外来種」（廃止）

ヤセウツボ　平塚市・イシックス馬入のお花畑（馬入・光と風の花づつみ）　2018/04/29

地中海周辺原産の一年草。シロツメクサ（白詰草）やムラサキツメクサ（紫詰草）の群生地に寄生して生える。葉緑素を持っていないため光合成が出来ず、栄養分は専ら宿主（しゅくしゅ）から吸い取っている。名は、近似種のハマウツボ（浜靫）に比べて見た目が貧相だからか。靫（うつぼ、ゆき、ゆぎ）は”海のギャング”と呼ばれる魚のウツボ（鱓）ではなく、武者が弓矢を携帯するために用いる筒形の収納具のこと。神奈川県内では東京湾側に特に多く帰化しているか。ちなみに吸われる側のシロツメクサとムラサキツメクサも外来種である。県内では増えているような気がする。草丈は個体差があってばらばらだが、概ね10cmから40cm程度で、人の踝（くるぶし）から脛（すね）の高さ。