大泡立草 キク目/キク科/アキノキリンソウ属 花期/6月下旬~8月上旬
学名/Solidago gigantea Aiton subsp. serotina (Kuntze) McNeill
外来種駆除稀少
外来生物法「要注意外来生物」(廃止)
生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」
日本生態学会「日本の侵略的外来種ワースト100」

オオアワダチソウの花 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28
日当たりは良いが乾燥しない草地などに生える、北米原産の大型な多年草。元々は明治時代に観賞用に持ち込まれた園芸植物らしいが、日本の野良に威勢良く帰化してしまって問題になった。ぱっと見の姿は近似種のセイタカアワダチソウ(背高泡立草)と瓜二つで、しばしば両者の見分けが問題になるようながら、開花時期がまったく異なるのでじつは同定は誰にでも簡単にできる。夏真っ盛りの8月ないしそれ以前から花が咲いていればオオアワダチソウ、夏休みなんかとっくのとうに終わった秋口にようやく咲き出せばセイタカアワダチソウ。オオアワダチソウは夏の花、セイタカアワダチソウは秋の花、である。加えて茎や葉の毛の有無を確認する。オオアワダチソウは無毛(ではないが無毛に近い)、セイタカアワダチソウには細かな毛がたくさんけばけば生えている。アワダチソウとはアキノキリンソウ(秋の麒麟草)のこと。それより全然大型化し、草丈1m程度になるのでこの名がある。なおセイタカアワダチソウはこれよりももっと背高になる。見慣れたセイタカアワダチソウに比べればオオアワダチソウは”ちょっと背が低い”という印象を受けるだろう。今なお北海道ではオオアワダチソウの方が優勢で侵略的外来種として元気に猛威を振るっているようであるが、神奈川県内で現在オオアワダチソウを見かけることはまずない。何なら保護が期待される在来種アキノキリソウよりも少ない可能性さえなくもないような。湘南・鎌倉・三浦半島では、そこいらでよく見かける黄色いあいつは全部セイタカアワダチソウの方だと思ってまず間違いない。オオアワダチソウも小群落は形成するが、セイタカアワダチソウほどの非常識な大群落を作る能力はないらしい。どうも土がからっからに乾いてしまうのが嫌いらしく、水路周辺やら、何なら湿地の方がお好み。もしかしたら地球温暖化の影響で余りの暑さに耐えられなくなっているのかもしれない、冷涼な山地でちらほら見かけるという話も聞く。

#オオアワダチソウが植栽された区画 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

開花中の#オオアワダチソウ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

開花中の#オオアワダチソウ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

開花中の#オオアワダチソウ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

オオアワダチソウが生える草地 箱根町・仙石原湿原/仙石原すすき草原 2025/07/28

草地に生えたオオアワダチソウ 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28

草地に生えたオオアワダチソウ 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28

草地に生えたオオアワダチソウ 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28

オオアワダチソウが生える草地 箱根町・仙石原すすき草原/仙石原湿原 2025/07/28

草地に生えたオオアワダチソウとシシウド 箱根町・仙石原すすき草原 2025/07/28

オオアワダチソウの小群落 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28

草地に生えたオオアワダチソウ 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28
葉は互生。葉身の両面は無毛でつるつる、但し縁毛(えんもう)は多い。セイタカアワダチソウの葉は両面に毛が多くて触るとざらざらする。鋸歯は葉先側半分にのみ小さく入る傾向。

#オオアワダチソウの茎と葉 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

#オオアワダチソウの茎と葉 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

#オオアワダチソウの葉 東京都調布市・野草園 2020/08/04

#オオアワダチソウの葉裏 東京都調布市・野草園 2020/08/04

オオアワダチソウの葉 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28

オオアワダチソウの葉 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28
茎は無毛。目視のみで、有毛なセイタカアワダチソウとの違いを明確に確認できる。但し最上部で花序軸になっている部分のみ多毛。

#オオアワダチソウの茎 東京都調布市・野草園 2020/08/04

オオアワダチソウの茎 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28
オオアワダチソウの花
見た感じはほぼセイタカアワダチソウに同じ。但し、セイタカアワダチソウの花序はぴーんと真上を向いて直立する傾向が感じられるが、オオアワダチソウの花序は稲穂のようにたらりと首(こうべ)を垂れる傾向。あくまでも傾向というだけで必ずしもそうなるわけではないが。

#オオアワダチソウの咲き始め 東京都調布市・野草園 2020/08/04

#オオアワダチソウの咲き始め 東京都調布市・野草園 2020/08/04

#オオアワダチソウの花 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

#オオアワダチソウの花 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

#オオアワダチソウの花 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

#オオアワダチソウの花のサイズ感 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/08

オオアワダチソウの蕾 箱根町・仙石原すすき草原 2025/07/28

オオアワダチソウの花 箱根町・仙石原すすき草原 2025/07/28

オオアワダチソウの花 箱根町・仙石原すすき草原 2025/07/28

オオアワダチソウの花 箱根町・仙石原湿原 2025/07/28
黄花のオオアワダチソウやらセイタカアワダチソウをブタクサと呼ぶのは誤認。ブタクサ(豚草)はまったく別の(同じキク科ではあるも類似性は特にない)植物である。
東京都小平市・#東京都薬用植物園(7月上旬、民間薬原料植物区に株数は多いが開花は少ないか)、東京都調布市・#野草園
箱根湿生花園(駆除対象)、箱根町・仙石原湿原(県道75号沿いの数地点、7月末~8月上旬、駆除対象)、箱根町・仙石原すすき草原(そば処穂し乃庵の東側に少ない)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
『牧野日本植物図鑑』 牧野富太郎著 北隆館発行(1940)
セイタカアワダチソウ
アキノキリンソウ
ブタクサ
サロベツ湿原で、ガイドさんから教えてもらいました。
アキノキリンソウ、ミゾソバなど、実は横浜でも見られる花でした。
でも、北海道の湿原で見ると、花が美しいんですよね。
どうしてでしょうか、そう思いました。