オオイタビ

大崖石榴 バラ目/クワ科/イチジク属 花期/9月下旬~10月 結実期/10月~4月
学名/Ficus pumila L.

自生種改良種稀少保護

オオイタビの大きな花嚢(雄花か) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

#オオイタビの大きな花嚢(雄花か) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

林内の半日陰の崖などを覆うように生える常緑の藤本(とうほん)で、雌雄異株(しゆういしゅ)。蔓性のイヌビワ(犬枇杷)、とでもいったような植物である。オオイタビカズラとも。神奈川県内でも三浦半島周辺などに自生があるようだが、見かける機会はほとんどない。ふつう目にするのは壁面緑化を目的に人為的に植栽されたもの。学名のフィカス・プミラあるいは単にプミラの名で白色の斑(ふ)が入る園芸品種も含めて市中に出回っており、ブロック塀等を覆い隠すのに、あるいはポットにちょい植えして室内置きの観葉植物として、一般の民家でも利用がある。カタカナ名で売り出した方が女性に受けるのか、正体は中国などから輸入したものなのか、そのあたりの売り手事情は知らない。従って野良で見かけたものであっても外国から持ってきた株の逸出帰化である可能性は否定しない。

オオイタビの植え込み 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの植え込み 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

オオイタビの植え込み 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの植え込み 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

オオイタビの植え込み 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの植え込み 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

民家外壁を覆ったオオイタビ 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

民家外壁を覆った#オオイタビ 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

ビルを覆ったオオイタビ 横須賀市上町(うわまち)・横須賀松坂屋 2020/10/25

ビルを覆った#オオイタビ 横須賀市上町(うわまち)・横須賀松坂屋 2020/10/25

オオイタビの紅葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/11/21

#オオイタビの紅葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/11/21

真冬に黄葉したオオイタビ 鎌倉市腰越・旧鎌倉海岸キリスト教会前 2026/01/23

真冬に黄葉したオオイタビ 鎌倉市腰越・旧鎌倉海岸キリスト教会前 2026/01/23

真冬に黄葉したオオイタビ 鎌倉市・江ノ電「腰越4号踏切」 2026/01/23

真冬に黄葉したオオイタビ 鎌倉市・江ノ電「腰越4号踏切」 2026/01/23

近似種にイタビカズラ(崖石榴)ヒメイタビ(姫崖石榴)あり。イタビカズラを基準に、葉が小さめなのがヒメイタビ、大きめなのがオオイタビ。オオイタビは特にヒメイタビと姿が似ているものがあり紛らわしい。単にイタビといったらイヌビワの異名である。石造の板碑(いたび)とは無関係。

オオイタビの若い枝 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの若い枝 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

若いうちの枝にはうっすらと短い毛あり。ヒメイタビは長い毛が目立つ。

オオイタビの葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

イタビカズラの仲間はすべて、葉は互生。イタビカズラの葉は細身で長め、幅広で丸っこい感じがするのはオオイタビはヒメイタビ。オオイタビとヒメイタビは葉の大きさで単純に見分けられるものでないのが少々厄介。オオイタビの幼葉は切れ込みが入らない点でヒメイタビと異なる。

オオイタビの葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

オオイタビの、ハツユキカズラのように斑が入った葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/11/21

#オオイタビの、ハツユキカズラのように斑が入った葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/11/21

オオイタビの幼葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/03/15

#オオイタビの幼葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/03/15

オオイタビの幼葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/03/15

#オオイタビの幼葉 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2019/03/15

オオイタビの幼葉 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

#オオイタビの幼葉 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

葉裏の葉脈は、他のイタビカズラの仲間と同様に硬くて浮き上がったマスクメロン状。オオイタビは、主脈から支脈がやや鋭角に伸びる。主脈に対する支脈の角度は四十五度未満。ヒメイタビでは四十五度以上になる。

オオイタビの葉裏の特徴 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの葉裏の特徴 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

枝を傷つけたりするとべったべたな白色の乳液を出す。この手の汁気は触れてしまうと人によってはかぶれることがあるので注意したい。なお水で洗っても簡単には落ちない。

蔓性の木で混同しうるものに、テイカカズラ(定家葛)フウトウカズラ(風藤葛)がある。

オオイタビの花

果物のイチジク(無花果)と同様、花嚢(かのう)と呼ばれる袋の内側で花を咲かせる特殊な形態を採用。花粉の運搬や受粉は特定の昆虫がその袋の中に潜り込むことで実現させる。袋のまま名を果嚢(かのう)と改めて実となるため、外見上は花が咲いているのかもう実になっているのかよくわからない。壁面緑化の植栽もので丁寧に刈り込みされていると果嚢は付けにくい。

オオイタビの若い花嚢 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

#オオイタビの若い花嚢 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

オオイタビの若い花嚢 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

#オオイタビの若い花嚢 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

オオイタビの若い花嚢 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

#オオイタビの若い花嚢 鎌倉市・海蔵寺道 2019/08/27

オオイタビの越冬花嚢か 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

#オオイタビの越冬花嚢か 藤沢市・江の島サムエル・コッキング苑 2018/12/19

花嚢は、丸形の小さなものと、釣鐘形の大きなものの二種がある。(雌株の)雌花と(雄株の)雄花ということか。釣鐘形のものは出来始めから球形でない。ココナッツのような甘い香りがしているときが開花中か。

オオイタビの大きな花嚢(雄花か) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

#オオイタビの大きな花嚢(雄花か) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

オオイタビの大きな花嚢(雄花か) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

#オオイタビの大きな花嚢(雄花か) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/01/10

オオイタビの大きな花嚢(雄花か)の中身 茅ヶ崎市浜之郷 2019/02/10

#オオイタビの大きな花嚢(雄花か)の中身 茅ヶ崎市浜之郷 2019/02/10


#野比海岸公園(南側および西側の壁面に雄株、花嚢多い)、円覚寺(臥龍庵(がりょうあん)駐車場)、#江ノ電「鎌倉高校前」駅(ライオンズマンション鎌倉七里ガ浜南側擁壁に)、鎌倉市腰越(江ノ電「腰越4号踏切」~旧鎌倉海岸キリスト教会(元腰越独立教会))、江の島サムエル・コッキング苑(入口外)

横須賀市上町(うわまち)・#横須賀松坂屋、横須賀市長井・#不断寺、逗子市・#業務スーパー逗子店(南向かいの月極駐車場の塀)、センペル逗子クリニック(少ない)、#国道134号線「渚橋」交差点(北西の私有地塀に)、海蔵寺(門前の民家塀、葉が小さいもの多くヒメイタビと紛らわしい)、鎌倉市稲村ガ崎・国道134号線・極楽寺橋、

相模原市南区・#相模原公園(緑の街、ヒメイタビも)

参考資料

『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

イタビカズラ

ヒメイタビ

テイカカズラ

テイカカズラ(園芸種)

フウトウカズラ

『オオイタビ』へのコメント

  1. 藤井俊夫 投稿日:2026/04/07(火) 16:05:06 ID:8e04b93ac 返信

    カンテンイタビ【雌果嚢】と思われる写真が掲載されているsiteです
    ●台湾商品専門店(Taiwan Love)の通販site
    https://taiwanlove.jp/products/taiwan-aiyu-seeds?variant=42725528764591
    果実の全体、および断面写真が載っています。
    これを円筒形、逆円錐形、紡錘形などといわれても、しっくりこないのは、明らかだと思います。
    細長い卵型ぐらいか?
    (雄果嚢とは少し形状が違うが、個体差なのかは不明)
    「Flora of China」の記述は、雌果嚢のことか?
    「Leaf blade oblong-ovate; figs cylindric, apical pore acuminate.
    93b var. awkeotsang 」
    http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=233500650

    • mirusiru.jp 投稿日:2026/04/10(金) 07:43:00 ID:09f1f45ca 返信

      お付き合いいただきありがとうございます。
      このところ帰宅後は風呂入って寝る以外は何もできていない有様なため返信が少々滞ってしまい申し訳ございません。

      >台湾商品専門店(Taiwan Love)
      この写真ですと、右側のは雄花部分が大きいので雄果嚢のように見えますが、それにしては雌花部分が豊かに発育していてイチジクのように食用になりそうに感じます。
      雄果嚢は中身すかすか、と理解していたので、あれなんかおかしいな、という気分になっています。
      両性花だった、自生地ではこうなる、とかいうことなのでしょうか。

      >Flora of China
      「先端が尖っている」といいますが、Taiwan Love掲載の写真では先端部が突き出て尖っていない、ですねえ。

      自由時報
      https://health.ltn.com.tw/article/breakingnews/4763694
      こちらだと、先端尖り気味で、雄果嚢は中身すかすか気味、という感じがします。

      「野生愛玉」でグーグル画像検索をすると、
      球形に近い形で、さほど大きくなさそう、なカンテンイタビもヒットするような。
      https://mrs.living.jp/tokyo/a_column/article/4735767

      >オオイタビ:球形から洋ナシ型
      “洋ナシ型”がどのような形状を指しているのかが一番わからないのですが、
      洋ナシに見えなくもないカンテンイタビも?
      https://world.taobao.com/item/c3E5RWIyU25sOXY2eEoydnBCL2xGdz09.htm?spm=a21wu.10013406-tw.taglist-content.10.1c2d17b3KhNahK

      JALife ※頁が重いです。
      https://jalife.cafe/52190/%E7%8E%89%E5%B1%B1%E8%85%B3%E4%B8%8B%E9%87%8E%E7%94%9F%E6%84%9B%E7%8E%89%E9%81%87%E4%B8%8A%E6%A2%85%E5%AD%90%E5%A4%A2%E5%B7%A5%E5%BB%A0%E6%A2%85%E9%86%A4%E7%A2%B0%E6%92%9E%E5%87%BA%E6%96%B0%E7%9A%84/
      野生愛玉らしいです。
      レモンとおよそ同形同大に思えますが、典型的な雌果嚢状なのでしょうか。
      売り物として商品価値が高くなりそうな整った形状をしているので選抜された株である疑いも感じなくもないですが。

      以下、私自身が見たことある”野生のオオイタビ”である可能性も感じるもの、の写真を上げておきます。(いずれ削除します)

      北鎌倉産↓
      https://mirusiru.jp/wp-content/uploads/2026/04/ooitabi_kitakamakura.jpg
      上から垂らして大規模に壁面緑化に使われています。
      小さなおよそ球形。
      雄株だったような気がしていますが証拠となる写真がちょっと出てきません。
      広範囲に繁茂しているので雌雄混生である可能性も否定はできません。

      稲村ガ崎産↓
      およそラグビーボール形。
      これこそ紡錘形であれば、カンテンイタビなのでしょうか。
      https://mirusiru.jp/wp-content/uploads/2026/04/ooitabi_inamuragasaki_male.jpg
      雄株と思われます。
      先端がちょっと突き出ている、という点でもカンテンイタビである可能性も感じるので、はてどうしたものでしょう。
      小さい、という意味でオオイタビに近いというインスピレーションを感じています。

      混乱してわけが分からなくなってきました。(で、放置。がいつものパターンです。)

  2. 藤井俊夫 投稿日:2026/04/02(木) 17:01:45 ID:6958c1b12 返信

    掲載の写真は、ほとんどの果(果嚢または花嚢)が紡錘形か、円筒形なので、オオイタビ(Ficus pimila)の変種、カンテンイタビ(Fuicus pumila var awketosang)だと思います。
    ●オオイタビ(Ficus pumila:含むカンテンイタビ)について
    最近、(1980年代ごろから?)壁面緑化用として、「フィクス・プミラ」の園芸名で流通しています。オオイタビ、および台湾原産の変種、「カンテンイタビ」も混じっているようです。
    ●両種の識別点は、果嚢(果実)の形状です。
    それぞれの種については、オス果嚢、メス果嚢とも、ほぼ同じ形状です。
     a。オオイタビ:球形から洋ナシ型。
     b。カンテンイタビ:円筒形から逆円錐型
    (Flora of Chinaの、検索表、およびイラストを参照)
    http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=233500650
    ●近年、壁面緑化などで、道路の法面に植えられているようです。

    • mirusiru.jp 投稿日:2026/04/04(土) 22:49:49 ID:84ecf7879 返信

      こんばんは。貴重なご指導をありがとうございます。
      オオイタビはいろいろな意味でだいぶハードルが高く、かなり手間取っています。

      はじめざっくりと”全部オオイタビ”としか見ていませんでしたが、小さな球形の花嚢(果嚢)を見てから”これはやっぱり違うよね”と認識を改めたものの、そらごらんと言えるだけのサンプルに出遭うことができず、掲載している文章は長いこと放ったらかしている状態です。
      神奈川県南部ですが、自由に間近で花嚢(果嚢)を観察できる野生のオオイタビにまったくと言ってよいほど出遭えておりません。その結果がなんだかよくわからないあやふやなこの頁に反映されている次第です。
      クリスマスのベルのような形状をした大きな花嚢(果嚢)は植栽ものでしか見たことがないので、”野生の(在来種の)オオイタビとは違うのではないか”ということは推察でき、カンテンイタビの中国名「薜荔」で検索すると一致するものもヒットするのですが、在来種のオオイタビにその形状はありえないという確信をまだ得ていない、というところで、考えることも調べることも休止している、という感じです。
      たいへん丁寧に教えていただきありがとうございます。理解が深まってゆくのでたいへん助かります。

      本文を読むと形状の違いは雌雄の違いかしらなんて書かれていて、(自分で)びっくり。とうの昔にその予想は改めているのですが、もう少し観察できるサンプルを増やしたいと思っている段階です。
      雌雄でほぼ同じ形状なのですね。私が割ってみたサンプルはことごとくオスと思しきものばかりで、明確にメスと思われるものにはもしかしたら出遭えていないかもしれません。
      花嚢(果嚢)の中身の雌雄の違いは↓の頁のヒメイタビの図と同様と思っているのですが、合っていますでしょうか?
      http://www.hicat.ne.jp/yakuoudo/kimagure%20tusin/order7/555.htm
      https://yakuoudo.sakura.ne.jp/kimagure/555/kasetu.gif
      ※今さっと検索して見ただけなので他にもっと適切な頁があるかはわかりません。

      紡錘形、円筒形、球形、洋ナシ型、逆円錐型、ここだけで五つの形状が示されているのですが、私のような文章を読んでいるより野山を歩いていることの方が圧倒的に多い人間には正直なんのことやらさっぱりわからないです。申し訳ないです。
      >掲載の写真は、ほとんどの果(果嚢または花嚢)が紡錘形か、円筒形なので、
      すみません、どの写真が紡錘形なのでしょうか?ラグビーボールのような形状をした小型なものを見たことはあるのですが現時点で掲載していないので、「?」となっています。
      また紡錘形というのは「球形から洋ナシ型」ではなく「円筒形から逆円錐型」に含まれるのでしょうか?また花嚢(果嚢)の大小は判別基準にはならないのでしょうか。
      大きなものは斜めから撮った写真なので形状が判別しづらいかもしれませんが、先に「クリスマスのベルのような形状をした大きな花嚢(果嚢)」と表現しましたが、基部側が細くなっていってます。これも円筒形に含まれるのでしょうか?
      オオイタビは変な形をしているわ変異が連続しているわで、形状を解説した文字資料を理解できた例(ためし)がないです‥。すみません。涙

      • 藤井俊夫 投稿日:2026/04/07(火) 12:30:46 ID:8e04b93ac 返信

        カンテンイタビ(アイギョクシ)とオオイタビ

        以下の掲示板に載っています
        近畿植物同好会:掲示板
        https://rara.jp/kinki55/
        メニューの「検索」で、「オオイタビ」を入力
        タイトルをクリックすると、画像が閲覧できます

        [823] カンテンイタビとオオイタビ
        [825] 長居公園のカンテンイタビ? → カンテンイタビです
        [1035] 兵庫県三田市に植えているオオイタビ? →オオイタビです
        [1563] 長居公園のオオイタビ? → カンテンイタビです
        [1569]深田公園のオオイタビ(雄株) → オオイタビです

        後ほど、オオイタビ(雌)の画像を「近植」の掲示板に投稿します。
        文末にsiteを掲載
        ********************************************************************
        ●薬王堂気まぐれ通信使№555  2010・1・5
        http://www.hicat.ne.jp/yakuoudo/kimagure%20tusin/order7/555.htm
        https://yakuoudo.sakura.ne.jp/kimagure/555/kasetu.gif
        (間違いは、有りません)
        ★イチギク属の主な種(雌雄異株、同株など)
        ❶雌雄異株の種
        果嚢(花嚢)の、構造や形状は、イヌビワ、イタビカズラ、ヒメイタビ、オオイタビともに同じです。(ほぼ球形)
        ❷雌雄同種の種
        ガジュマル、アコウは、一つの果嚢の中に、雄花、雌花、中えい花が、同居している【果嚢は、ほぼ球形】
         保育社の原色図鑑(木本編II)。233pの、ガジュマル、アコウなどの花の図を参照。

        ●果嚢(花嚢)の成長段階によって、形状が微妙に変化します。また個体差もあるようです。
        オオイタビは球形から洋ナシ形
        カンテンイタビは円筒形から紡錘形、逆円錐形と表現するぐらいでしょう。
        (成熟すれば、大きさで簡単に区別できます)
        果嚢の形状についての表現は、文章を作成する個人的主観がはいっているはずなので、厳密にどの形状が正しいとの判断はできないと思います。
        文章表現に固執せず、実際の植物(標本なども)を検討することをお勧めします。
        私も、おかしいと気付いてから、5年ぐらいかかっています。
        *******************************************************************************
        多分、日本にはカンテンイタビ(アイギョクシ)の雌株は導入されていないかもしれません。
        ●近植の掲示板●
        オオイタビ(雌):栽培 藤井俊夫 2026/04/07 11:47 No.2086 NEW!!
        四条畷(公園に植栽)のカンテンイタビ(オス) 藤井俊夫 2026/04/07 11:59 No.2087 NEW!!
        https://rara.jp/kinki55/page2086

        ●サイエンスミュージアムネットの標本情報では、神奈川県では以下の標本が採集されているようです。
        オオイタビ
        横須賀市観音崎、浦賀、鎌倉市、稲村ケ崎、七里ガ浜、藤沢市江の島
        ただし、正確にオオイタビなのか、カンテンイタビの誤同定が紛れ込んでいるのか、標本を検討する必要がある。
        *******************************************************************************
        中国には、オオイタビ、カンテンイタビの両種が分布します。
        インターネットに掲載された写真が本当に当該植物なのか、正確に同定された写真なのか、検討の必要があります。
        flora of Chinaでは、以下のような分布になっています。
        http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=233500650
        オオイタビ
        Anhui, Fujian, Guangdong, Guangxi, Guizhou, Henan, Hubei, Hunan, Jiangsu, Jiangxi, S Shaanxi, Sichuan, Taiwan, Yunnan, Zhejiang [Japan, Vietnam].
        カンテンイタビ: Fujian, Taiwan, SE Zhejiang.
        This variety is cultivated for its edible fruit.

        • mirusiru.jp 投稿日:2026/04/10(金) 23:11:43 ID:09f1f45ca 返信

          たいへん申し訳ございません。
          4月7日にいただいたこのコメントは(おそらくリンクを複数個貼っているという理由で)システムがスパムであると自動判定して排除してしまっておりました。
          その通知も届かないものですから、たったいま気づいた次第です。
          今から拝読させていただきます。

        • mirusiru.jp 投稿日:2026/04/11(土) 01:27:36 ID:99edcfdd7 返信

          オオイタビが日本のみならず東アジアに分布することをころっと忘れておりました。
          そうですよね、中国人がオオイタビを誤ってカンテンイタビだといって掲載している可能性もありますね。

          [1563] 長居公園のオオイタビ? →カンテンイタビ
          こいつですよね、あからさまに怪しい形状をしているやつ。笑
          これがカンテンイタビのオスであることはよおく理解できました。
          植栽でよく見かける、明らかな植栽でしか見かけない、異質極まりないもの。
          見た目がおもしろいのでオオイタビより優れる園芸植物としてわざわざ国外から導入されたという流れもすんなり理解できます。
          異論は今のところ思いつきません。

          [825] 長居公園のカンテンイタビ? →カンテンイタビ
          これはまだちょっと若い成長途中の[1563]のカンテンイタビ、というのもわかります。

          となると、【この形状以外はぜんぶオオイタビである】と簡単にまとめてしまえそうなのですが、いかがでしょうか。

          私の問題は、
          [2086] オオイタビ(雌):栽培
          これをオオイタビであるとまだ素直に受け止められないところだと思います。
          1枚目の写真なんてだいぶカンテンイタビのオスにもメスにも近い形状をしていますので、混乱に陥っちゃいます。
          [815] オオイタビ、ついでに奄美大島のタマムラサキ
          のように明らかに野生であるオオイタビを自分の目で実際に見てしまえば当然[2086]もオオイタビだよね、となる、というところに至っていないように思われます。
          形状にバラつきがあって、総合的にオオイタビと判断できるのでしょう。

          神奈川県産の野生のオオイタビを自分の目で見て来い、ってことですね。
          ここがハードル高いのですが‥。苦笑
          >観音崎、浦賀、鎌倉市、稲村ケ崎、七里ガ浜、藤沢市江の島
          いずれも海辺でオオイタビが生え得るのですが、いずこも観光地だったり公園だったり人家だったり植物園だったり、信用ならないところばっかりで。
          より注意して探してみます。

          別コメントにレスした、
          北鎌倉産↓
          https://mirusiru.jp/wp-content/uploads/2026/04/ooitabi_kitakamakura.jpg
          これはオオイタビでよさそうですね。
          稲村ガ崎産↓
          https://mirusiru.jp/wp-content/uploads/2026/04/ooitabi_inamuragasaki_male.jpg
          基部側がすぼみ気味、小さい、という点からこれもオオイタビでよさそうでしょうか。
          オスですし。

          Flora of China が葉の形も違うと言っているので、その点もよおく見直してみたいと思います。
          今まで気にして観察してこなかったのですが、思い返すとなんか形が微妙に違うような気もしなくもないので、比較検討すれば何かが見えてくるかもしれません。

          とりあえず、ありがとうございました。
          “位置について”のところでだいぶ長いこととどまっていたのですが、気が付けば”ゴールテープ目前”まで走って来れたような気に、勝手になっています。
          たいへんな手間暇をかけてお導きくださったおかげです。
          本当にありがとうございました。
          深く感謝申し上げます。
          今年中にはすっきり片付けたいと思います。

  3. ケンモチ ナオミ 投稿日:2025/01/25(土) 22:27:59 ID:fc9ae0fc0 返信

    熱海梅園ちかくで オオイタビ花嚢(雄花か?)も見ました。
    浜之郷と似てるヤツでして、、何か気になる!
    雌花の花嚢、実は丸いらしい???
    北鎌倉と稲村ケ崎で もしかしたら雌花の丸い実が成ってるのを見れるかも情報みつけたので
    探索に行ってみようとしてます、気になるので。

    熱海の探索で 気になってた植物が見れて調子に乗ってます(笑)

    コオロギラン、牧野富太郎博士の残した謎を130年後に解明の記事
    ご存じですか? 
    そこまで盛り上がってなくて 何となく不満げな末次健司教授の エックスを見ました。
    やっぱりというか何というか、、凄いのに一般からの評価は難しいものですね、、

    • mirusiru.jp 投稿日:2025/01/26(日) 00:24:03 ID:15c3a9a52 返信

      本頁の記事は忘れてください。怪しいです。
      北鎌倉と稲村ヶ崎のオオイタビの所在は把握していますが、参りましたねえ、稲村ヶ崎のものは剪定されてしまって残っている花嚢(果嚢)はごく僅かしかありません。継続して形状および内部の状態を調べているところなので、持って行かれてしまうとビッグバンテラおこサンシャインヴィーナスバベルキレキレマスター!

      コオロギランとやら、「らんまん」のサブタイトルになっているのですねえ。見たはずなのに、何にも覚えてない‥。コオロギランの自家受粉のメカニズム解明、ですか。「らんまん」の放送中に発表できたら沸き上がったでしょうねえ。

  4. 仙波知司 投稿日:2019/12/17(火) 11:56:00 ID:2bea80f04 返信

    横須賀中央から坂をあがって上町通りへ。ひといきついたあたりのT字路を右に曲がれば、まるで密林のように樹木に覆われた3階建ての商店。なんだこの木は…と、ついふらふら、その《松坂屋肉店》へ。お店の若夫婦に聞けば「何年か前に小さな鉢植えをもらって植えたら見る間に大きくなっちゃって」。「何の木かわからないけど、実がなるのよ」ともらいました。
    もう、通りの向かいから見ると、まるでホームレスのボウボウと繁り放題の頭のようで、笑ってしまいます。

    写真を撮り(メンチカツを買って)帰宅し調べました。花はつかないけど…というので、ガジュマルかなあ、イチジクの仲間だろうなあ、と思いつつ、でもへそが出ているのは?とネットで調べたところ《オオイタビ》のようです。さらに調べる辿り着いた貴サイト。ここまで伸ばして建物を覆ったものは珍しくないですか? ぜひ一度現地でご覧ください。
    (写真、ご所望あれば送ります。)