荏胡麻 シソ目/シソ科/シソ属 花期/9月中旬~10月上旬 結実期/10月下旬~11月
学名/Perilla frutescens (L.) Britton var. frutescens
食用
#エゴマ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/29
東南アジア原産という一年草。古い時代に日本へ入ってきたため在来種の扱いになる。葉が食用になり、よくアオジソ(青紫蘇)と対比されるが、全体的な姿はイラクサ科のカラムシ(苧)の方が似ているか。エゴマとシソは変種の関係に位置付けられている。エゴマは日本人の口には合わないため、湘南・鎌倉・三浦半島ではあまり栽培されている様子はない。ただし栽培されていた名残りの逸出がある。
#エゴマ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27
葉は対生。シソのようには極端に薄からず、シソのようには縮れず。揉んでみればシソの香りも立たない上、ひと癖ある青臭さが漂う。エゴマの葉はスーパーマーケットでも売られていることがあるが、この青臭さが日本人好みではないためシソに比べれば格段に人気なし。韓国人は焼肉と一緒にこのエゴマの葉を食べているらしい。「ゴマの葉」として売られていたりもするが、韓国云々の説明書きあらばエゴマの葉である。
#エゴマの葉 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27
#エゴマの葉 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27
エゴマの花
花序は葉脈にも付くが茎先端に突き出たものが印象的。シソのような姿である。
#エゴマ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/29
#エゴマ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/29
#エゴマ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/29
エゴマの実
完熟した実の種子からは食用油の「えごま油」が採れる。α-リノレン酸を多く含んでおり、動脈硬化や心疾患を予防する、あるいは老化防止になる、認知症を予防する、ダイエット効果があるなどと謳われて、昨今は健康食品としての人気が高まっているようだ。えごま油は酸化しやすいため、加熱はしない(サラダにかけるなどの)生食用。えごま油にはエゴマ特有の臭みは一切なく、味はまろやか。オリーブオイルより使い勝手は良好。お高いが。
逗子市・池子の森自然公園、#清水谷(10月下旬に「清水谷を愛する会」が収穫)
レモンエゴマ
檸檬荏胡麻 シソ目/シソ科/シソ属 花期/9月中旬~10月上旬 結実期/10月下旬~11月
自生種稀少保護
林内や林縁部に生える多年草。日本の在来種で、エゴマの変種とか別種とかいう。葉を揉むとなぜか果物のレモン(檸檬)のような爽やかな(不快でない)香りが立つ。花はうっすらと紫色をしている傾向があるようだが白いものも。エゴマよりも茎に毛が多くて密生している、花に付く苞(ほう)が白っぽくて幅広、という違いも。湘南・鎌倉・三浦半島にも稀に自生あり。