瓜皮 オモダカ目/オモダカ科/オモダカ属 花期/7月下旬~9月
学名/Sagittaria pygmaea Miq.
自生種稀少保護
#ウリカワの雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/16
水田に生えるやや小型な多年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。比較的浅い水中に生える、湿生植物ないし抽水植物。昔はどうということのないありふれた水田雑草だったが、繁茂して養分を吸い取ってしまう強害雑草として目の敵にされ、農薬の餌食となって全国的に数を減らしているらしい。神奈川県内の田んぼではオモダカ(面高)やコナギ(小菜葱)ばかりが目立って、ウリカワは元より多くなし。湘南・鎌倉・三浦半島にも自生あるが少ない。名は、葉が剥いたウリ(瓜)の皮に似ることから。
ウリカワの小群生 平塚市真田 2021/09/07
#ウリカワ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/19
青梅市今寺産#ウリカワ 東京都八王子市・長池公園 2024/06/22
葉は根生葉のみを叢生(そうせい)する。線形で、長さは10cmちょっと。葉の形は多少の変異は出るようながら、葉柄(ようへい)と葉身が区別できるような姿にはならない。田んぼの水の中に葉っぱが短いニラ(韮)が生えている、かのような姿。もしかしてヘラオモダカ(箆面高)の幼株かしら、と疑うかも。沈水葉らしい。但し、水位が低いと水面から顔を出す。イネ(稲)刈りの為に水が抜かれる九月以降に人目に付きやすくなるか。
ウリカワ 平塚市真田 2021/09/07
#イネ刈り目前のウリカワ 平塚市北金目 2021/09/24
#イネ刈り後のウリカワ 平塚市北金目 2021/09/24
ウリカワの花
オモダカの仲間なので、花は基本的にオモダカに類似。花茎(かけい)が一本立ち上がってその上部に花序を付けるも、高さは20cm位までしかならない。小花は花序の下から上へと順に咲いて行く、一日花。雌花は花序最下部に一個(ないし二個)あるのみで、その上方は全部雄花が咲く。雌花は開花初日に一個咲くだけなので、見逃しやすい。雌花は柄(え)がなく、花茎に直接付く。
#ウリカワの雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/16
#ウリカワの咲き終わった雌花(白色矢印) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/16
東京都八王子市・#長池公園(自然館中庭に青梅市今寺産)、横浜市戸塚区・舞岡公園
平塚市真田・田んぼ