匙面高、匙沢瀉 オモダカ目/オモダカ科/サジオモダカ属 花期/6月中旬~7月、8月下旬~9月上旬
学名/Alisma plantago-aquatica L. var. orientale Sam.
薬用稀少
神奈川県レッドリスト2020「絶滅」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅」
#サジオモダカ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
池や沼などの浅い水辺に生える多年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。水底の土中に根を張り、葉や花は水面より上に突き出して生える、抽水植物。神奈川県内では戦前戦後に採取された標本が残っているようながら、高度経済成長期(-1973)が終わる頃には絶滅。自生のものはない。栽培されているものもなかなか見かける機会なし。よく似た植物にヘラオモダカ(箆面高)およびトウゴクヘラオモダカ(東国箆面高)があり、葉と種子(のように見える痩果(そうか))の形状の違いで見分ける。サジオモダカ、ヘラオモダカ、トウゴクヘラオモダカの三種は、まず見かけない希少種。田んぼに雑草として生えているのはオモダカないし葉が少し似ているコナギ(小菜葱)、人工池等に生えていたら外来種ナガバオモダカ(長葉面高)だろう。
成長途上の#サジオモダカ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17
#サジオモダカ(三株) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/22
#サジオモダカ(三株) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/31
葉は、ヘタオモダカとは違って、葉柄と葉身の境目が明瞭。葉身は幅広で、基部は軽く心形になる。
#サジオモダカの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/31
#サジオモダカの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/22
#サジオモダカの葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/22
#サジオモダカの葉 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09
塊茎は生薬として利用され、沢瀉(たくしゃ)と呼ばれる。流通しているのは中国産のもの。日本で栽培すると形状が乱れ、不良なものとなる。
サジオモダカの花
生育状態が良ければ花茎(かけい)は人の膝(ひざ、高さ80cm)くらいまで高く伸びる。花はブライダルベール並みに小さく、花径は7mm余り。両性花。昼前(十一時過ぎ)に開いて日没で咲き終わる、一日花。一株が立ち上げる花茎は一本のみ、というわけではないので、ある程度の大株になれば次々と茎を立ち上げて何度も咲いてくれるだろう。開花時期は、気温30℃を超えるような真夏は休んでその前後。
#サジオモダカの蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
#サジオモダカの花序 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/13
#サジオモダカの花序 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/13
#サジオモダカ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
#サジオモダカ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
#サジオモダカ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
#サジオモダカ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
#サジオモダカ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
#サジオモダカ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/09/03
サジオモダカの実
結実期の#サジオモダカ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11
#サジオモダカの実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11
東京都・井の頭自然文化園水生物園(池、都内絶滅も復活した)、東京都薬用植物園(漢方薬原料植物区、プラ舟)
#大船フラワーセンター(グリーンハウス前)
綾瀬市早川・城山公園(移入か、2002年発見)、海老名市上郷・相模川(河川敷に移入か、2016年発見)
ワクチン接種は2度目完了?
最近少し新規感染者は減ってきましたが、医療体制は危機状態。
身動きできませんね。
ヘラオモダカも茅ヶ崎市浜之郷にあるのですね。
これだけいろいろあったら、外出できなくても観察に困ることがないですね。
メールアドレスが変わった挨拶です。