お辞儀草 マメ目/マメ科/オジギソウ属 花期/7月末~10月
学名/Mimosa pudica L.
有毒危険外来種
#オジギソウ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/31
園芸栽培される、南米原産の多年草。名は、手で触ったり強く揺らしたりすると葉が閉じ、葉柄(ようへい)の付け根から下にだらりと垂れる動作をすることから。別名ネムリグサ(眠り草)。触って楽しいため子供に人気。タネは晩春から初夏播き。ホームセンターの園芸コーナーでタネ売り場を(春に)探せば安価で売られているだろう。初夏から梅雨の時期にはポット苗も安価(100円程度)で売り出されるはず。入手は容易。茎は直立せず、かといって地面を這うでもなく、斜上して、草丈は30cm程度になる。横への広がりは直径40cm程度にもなるので案外場所は取る。枝の先端近くで花を咲かせるが枝一本で同時に開く花は一個か二個程度と少なく小ざっぱりした感じなため、三株くらいを一鉢にまとめて植えるともりもりふっくら茂って花数も増え見栄えが良くなるかもしれない。栽培は、基本的には鉢植えで、水はけの良い土を使い、(真夏でも)直射日光に当たる場所に置く。意外と水はよく飲むので、土が乾いてきたらたっぷり水やりする。特に真夏は完全に水切れを起こすと葉がしおれて傷んでしまい、それから水をやってもきれいには復活してくれないので、土が完全に乾燥する前にしっかり(晴れている日は毎朝一回ないし朝夕の二回)水やりすること。根腐れよりも干からびに留意。耐寒性が低いので、日本ではふつう(寒くなってきたら枯れてお終いの)一年草として扱う。屋内へ取り込むなどすれば越冬は可能だが、(特別な思い入れがない限りは)そこまで手間をかける価値はなさそう。
#オジギソウの鉢植え(一株) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30
#オジギソウの鉢植え(二株) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/26
#オジギソウの鉢植え(二株) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/31
葉は、長い柄の先端に掌状に二対の羽片が付く。羽片は多数の小葉に分かれる。前述の通り、触ると小葉が閉じ、葉柄からぐったりとうなだれる。三十分ほどで元に戻るか。葉は夜間も、誰かが触らずとも勝手に閉じて休眠する。葉裏にはハダニが湧くことがあるので防除する。
#オジギソウの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/26
#オジギソウの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30
#オジギソウの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30
#オジギソウの閉じた葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30
茎にはバラ(薔薇)のような硬い棘(とげ)がある。株が大きく成長してから植え替えようとすると、結構痛い思いをする羽目に。
#オジギソウの茎 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30
#オジギソウの茎 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30
根がくさい。結構なニラ(韮)臭がする。鉢をひっくり返して廃棄処分にする際に気づかされる。
ミモザはオジギソウ属に分類される植物の総称であるので、本来ミモザと呼ばれるべき植物は本種である。が、日本の園芸業界ではミモザといったらアカシアの仲間を指す。
オジギソウの花
枝先端近くの葉腋(ようえき)から花柄(かへい)を伸ばしてその先端に一個の花序を付ける。花色はピンク。一個の小花は、先端の葯が白っぽい四本の雄蕊と、やや短めな一本の雌蕊からなり、花序はそれが多数集合して、球形のぼんぼんになる。一日花。開花は日の出前、空がうっすら明らむ頃(およそ日の出時刻の四十五分前)から(葉が開くより先に)。咲き終わりの時刻は気候による。最高気温が35℃に迫るような真夏のかんかん照りの日では早ければ朝の九時前にはもう傷んでしおしおになり、25℃を下回るような涼しい曇天日では十八時を過ぎて日没して真っ暗になってもまだきれいに咲いている。
#オジギソウ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/26
#オジギソウ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/31
#オジギソウ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/26
#オジギソウ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/26
#オジギソウの傷み始めと(昨日開いた)咲き終わりの花 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/28