ウコン（秋ウコン）

鬱金　ショウガ目／ショウガ科／ウコン属　花期／8月　収穫期／11月中旬～12月
学名／Curcuma longa L.

食用薬用外来種改良種

#ウコン（秋ウコン）の花序　茅ヶ崎市浜之郷　2021/08/22

農作物として栽培される、インド原産の大型な多年草（宿根草）。開花時期から秋ウコンとも。地下に肥大した球根（根茎（こんけい）という）ができ、粉末にすれば香辛料（スパイス）となり、カレー粉などとして利用される。英名ターメリック（Turmeric）。二日酔い予防に効くとかどうとかいうドリンク剤「ウコンの力」（ハウスウェルネスフーズ）には本種の成分が含まれている。黄色の染料にも。何を目的としているのかは知らないが、湘南・鎌倉・三浦半島でも市民農園で栽培されていることがある。草丈は1mを超えて大きく、場所を取るので、植えられているのは決まって畑の外周。幅1m、長さ2m、くらいの区画に小群落が植えられていたらだいたいは本種。収穫されることなく、植えっぱなし放ったらかしにされているものが多い。暑さにはたいへん強いが寒さは苦手で、冬に地上部は枯れる。あまり強い霜に当ててしまうと球根は死滅し腐って溶ける。入手は春から初夏にかけて、球根やポット苗がホームセンターの園芸コーナーに並ぶことがある。葉がバリ島（インドネシア）のような熱帯の（トロピカルな）雰囲気を醸し出すのでレストラン周りに観葉植物として植栽されても良いと思われるが、そのような利用は今のところない。花も結構きれいなのだが、観賞目的で栽培されることもない。

#ウコン（秋ウコン）の鉢植え　茅ヶ崎市浜之郷　2020/10/14

畑で栽培されている#ウコン（秋ウコン）　茅ヶ崎市浜之郷　2020/10/05

畑で栽培されている#ウコン（秋ウコン）　茅ヶ崎市浜之郷　2020/09/01

#ウコン（秋ウコン）の葉　茅ヶ崎市浜之郷　2020/10/14

ウコン（広義）と呼ばれるものは、春ウコン、紫ウコン、秋ウコン、の三種あり。狭義のウコンは秋ウコンをいう。夏から秋にかけて、観賞花として流通するウコンに似たやや小型な植物はクルクマと呼ばれる。クルクマはウコン属（クルクマ属）に分類される植物の総称。ヤエザクラ（八重桜）の一種にウコンと名付けられたものあり。ウコンコウ（鬱金香）はチューリップの和名。