ウリクサ

瓜草 シソ目/アゼナ科/アゼナ属 花期/8月~10月 結実期/9月~11月
学名/Torenia crustacea (L.) Cham. & Schltdl.

自生種

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

丘陵地でない平地の農地周辺や里山地域の道端などに雑草として生える一年草。ある程度まとまって生える。名は、楕円形になる実がマクワウリ(真桑瓜)に見立てられたらしい。小型な植物で茎を長く立ち上げることはないので、草丈は人の足首まで。湘南地区では宅地化があまり進行していない北部の農村地帯、特に田んぼ周辺で見かけるか。さほど珍しくはないが、意識して見ていない人の視界には入っても認識されずに見過ごされていることだろう。和製トレニアである。

ウリクサ 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

ウリクサ 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ 茅ヶ崎市堤 2019/10/05

ウリクサ 茅ヶ崎市堤 2019/10/05

葉脈は紫色を帯びることがある。

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/16

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/16

田んぼ周辺の草地に生えたウリクサ 茅ヶ崎市堤 2019/09/06

田んぼ周辺の草地に生えたウリクサ 茅ヶ崎市堤 2019/09/06

トキワハゼ(常盤爆)が似たような場所に似たような姿で生えるため少々混同しやすいか。ウリクサの方が花が小さく、下弁に入る模様は異なっており、咲き終わって花冠が落ちたあとも萼片が開かない。

トキワハゼ(大)とウリクサ(小)の比較 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

トキワハゼ(大)とウリクサ(小)の比較 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

ハナウリクサ(花瓜草)といったら園芸栽培されるトレニアのこと。

ウリクサの花

古いクロンキスト体系ではゴマノハグサ科に分類されていただけあって、花はムラサキサギゴケ(紫鷺苔)系統の形状。ただしかなり小さく、湿地や田んぼに生えるアゼナ(畔菜)と同程度。花径5~6mm。花色は明るい薄紫、ないし薄紫と薄ピンクの中間色。蜜標として、下弁の基部を横に濃い紫色の条(すじ)が走る。

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ、花径5mm 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ、花径5mm 藤沢市大庭 2018/10/02

トキワハゼ(大)とウリクサ(小)の比較 藤沢市大庭 2018/10/02

トキワハゼ(大)とウリクサ(小)の比較 藤沢市大庭 2018/10/02

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/16

ウリクサ 藤沢市大庭 2018/10/16

ウリクサの実

花が咲き終わったあとも萼片はできうる限り閉じた状態を維持する特徴あり。トキワハゼの萼片は開いた状態になる。じきに萼(の内側で子房が)が膨らんできて、名前の由来となったウリのようには全然見えないが、実ができる。

ウリクサの実 茅ヶ崎市堤 2019/09/06

ウリクサの実 茅ヶ崎市堤 2019/09/06

ウリクサの実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01

ウリクサの実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01


茅ヶ崎市堤・市民の森(旧道を「堤坂下」バス停方面に向かって最初の田んぼ沿いに群生、駐車場周辺)、氷室椿庭園(多いが日陰なので見栄えせず、トキワハゼも)

藤沢市大庭・引地川流域の田んぼ

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トレニア

トキワハゼ

ムラサキサギゴケ

ツタバウンラン

アゼナ

ウリカワ