仙洞草、先頭草 セリ目/セリ科/セントウソウ属 花期/3月~4月
学名/Chamaele decumbens (Thunb.) Makino var. decumbens
自生種

セントウソウの花 秦野市・立野緑地 2017/04/06
直射日光があまり当たらない林床や林縁に生える、かわいらしい小型な多年草。一属一種で、日本固有種。名前の由来は不明。”仙洞”なら仙人の住むところ(のような野山深くに生えるもの)。”銭湯”や”戦闘”している様子はない。茎がおっ立って花が咲くので”尖塔”、小花を多く付けるので”千頭”、考え出したら切りがないが根拠もない。案外、似たようなセリ科の植物のうち”先頭”を切って真っ先に花を咲かせるもの、の意なのではないかという気がしてはいる。ヤブニンジン(藪人参)、オヤブジラミ(雄藪虱)、ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)、ヤブジラミ(藪虱)、ミツバ(三つ葉)、ウマノミツバ(馬之三つ葉)、セリ(芹)など、紛らわしい細かな白花がいろいろあって見分けは少々厄介ながら、セントウソウの開花時期はこれらのどれよりも早い。手のひらサイズの小さな株がちょこんと白花を咲かせていたら本種であろう。神奈川県内では広域に自生がある普通種ながら、湘南・鎌倉・三浦半島ではやや希有。自生地には多数株がまとまって点在する性質あり。

開花直前のセントウソウ 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2024/03/02

ぜんぜん咲いてないセントウソウ 鎌倉市・夫婦池公園 2026/03/11

開花直前のセントウソウ 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

開花中のセントウソウ(おにぎり葉はカテンソウ) 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

開花中のセントウソウ 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2022/03/13

開花し始めたセントウソウ 小田原市早川 2024/03/16

開花中のセントウソウ 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23

開花中のセントウソウ 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23

開花中のセントウソウの群落 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23

開花中のセントウソウの群落 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23

開花中のセントウソウの群落(紫花はタチツボスミレ) 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23

開花中のセントウソウ 秦野市・立野緑地 2020/03/26

開花中のセントウソウの群落 鎌倉市・光則寺 2019/03/31

開花中のセントウソウ 鎌倉市・光則寺 2019/03/31

開花中のセントウソウ 南足柄市・大雄山最乗寺 2021/04/02

開花中のセントウソウ 南足柄市・大雄山最乗寺 2021/04/02

開花中の小型なセントウソウ 箱根町仙石原・長安寺 2025/04/12

開花中の小型なセントウソウ 箱根町仙石原・長安寺 2025/04/12

開花中の小型なセントウソウのサイズ感 箱根町仙石原・長安寺 2025/04/12

開花中のセントウソウの群落 鎌倉広町緑地 2017/04/14

まだ開花中のセントウソウ 鎌倉市・夫婦池公園 2025/04/21
葉は根生葉ばかりで、一回から三回の三出羽状複葉。葉柄(ようへい)や葉裏も含めて無毛。僅かでも毛が生えているようであればヤブジラミかオヤブジラミかヤブニンジンの幼株である疑い。

セントウソウの葉 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12
小葉は、やや細めのものがあったり幅広だったり変異が大きめ。

セントウソウの葉 秦野市・立野緑地 2020/03/26

セントウソウの葉のサイズ感 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

小型なセントウソウの葉 箱根町仙石原・長安寺 2025/04/12

セントウソウの葉裏 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12
セントウソウの花
株元の葉柄基部が袋状になっておりそこから花茎(かけい)が立ち上がって頂上部で小さな白花を咲かせる。花茎の高さはふつう15cm程度。白い花弁は五枚で、先端が内側に曲がりがちできれいには平開しないことが多い。

セントウソウの開花直前の蕾 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

セントウソウの花 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

セントウソウの花 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

セントウソウの花 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

セントウソウの花 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2026/03/12

セントウソウの花 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23

セントウソウの花 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23

セントウソウの花のサイズ感 秦野市・葛葉緑地(くずはの広場) 2021/03/23
春先に花を咲かせる植物はふつう温暖な地域から順に開花して行くものと思うが、本種は温暖な鎌倉市の丘陵地(3月中旬でも未開花)よりもぜんぜん寒冷な松田町の山地(2月末から開花)でより早く開花に至っている。山地の方が雲が多く土が保湿されている影響なのだろうか、よくわからない。湘南・鎌倉・三浦半島の見頃は3月末~4月上旬と思われる。
#光則寺(多い)、鎌倉市笛田/鎌倉山・夫婦池公園(もりのさんぽ道のパークセンター側入口付近)、鎌倉広町緑地
大和市・泉の森、厚木市・神奈川県自然環境保全センター自然観察園(田んぼ周辺)、秦野市・葛葉緑地(くずはの広場、3月中旬~、くすのき広場とほたるの道の間の連絡路沿いに多い)、秦野市・立野緑地、松田町・最明寺史跡公園(2月末~、スギ花粉大量、3月末あたりからヤマビル出る)、小田原市早川字飛乱地(あざ びらんじ、国指定天然記念物・かながわの名木100選「早川のビランジュ」への連絡路沿い)、小田原市早川・早川石丁場群関白沢支群、箱根町仙石原・長安寺(やけに小型)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
『日本の固有植物』 加藤雅啓・海老原淳編 東海大学出版会発行(2011)
ヤブニンジン
オヤブジラミ
ツルカノコソウ
ヤブジラミ
ミツバ
ウマノミツバ
セリ
オウレン(セリバオウレン)
最近、拝見させていただいています。きれいな写真でよく分かり、撮影地も参考になります。セントウソウやツルカノコソウ、いいですね。これだけのものを見せられると、素人が出かけてもしょうがない気がします。しかし、自粛が解けたら行きます。