雄藪虱 セリ目/セリ科/ヤブジラミ属 花期/4月下旬~5月中旬 結実期/5月~6月
自生種
オヤブジラミ 茅ヶ崎市行谷 2018/04/19
半日陰の林床や林縁部に雑草として大量に生える一年草(越年草)。フジ(藤)だツツジ(躑躅)だが咲き誇っている頃に林の周辺を埋め尽くす雑草が本種。葉の形状からヤブニンジン(藪人参)と呼びたくなるがヤブニンジンの花はもうピーク過ぎ。オが付かないヤブジラミが花開くのはもう少し後になってから。群生する。湘南・鎌倉・三浦半島で普通種。市街地にはない。
草丈は生育環境により差異大きいが、人の脛(すね)から膝(ひざ)程度。
オヤブジラミ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/30
オヤブジラミ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/28
オヤブジラミの群生 茅ヶ崎市行谷 2018/04/19
オヤブジラミの葉 茅ヶ崎市行谷 2018/04/19
オヤブジラミの花
セリ科らしい複散形花序と呼ばれる構造の花を咲かせる。小花は観賞には堪(た)えない極小のつまらないもの。花色は白。花弁の直下にあるミズタマソウ(水玉草)ばりの毛深い子房が大きくてよく目立つ。
オヤブジラミ 茅ヶ崎市行谷 2018/04/19
オヤブジラミ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/30
オヤブジラミ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/30
小花に対する子房の大きさが、大きすぎるのがオヤブジラミ(ヤブジラミはもう少しバランスよい対比)。花弁と子房の毛は共に赤紫色を帯びることがある(ヤブジラミが赤紫色を帯びることがあるのは花弁のみ)。小花序(小花の最小集合体)を構成する小花の数は少なく、五個以下(ヤブジラミの小花は数多くて五個以上)。オヤブジラミとヤブジラミは葉の形状も異なるのでよく比較されたい。
オヤブジラミの特徴(ヤブジラミとの違い) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/05/05
オヤブジラミ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/30
オヤブジラミ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/28
オヤブジラミ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/28
同時季に見られる小さな白花は、ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)やノヂシャ(野萵苣)がある。
オヤブジラミの実
ヤブジラミの若い実 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/28
大船フラワーセンター