藪虱 セリ目/セリ科/ヤブジラミ属 花期/6月中旬~7月中旬 結実期/7月~8月
自生種
ヤブジラミ 鎌倉中央公園 2018/07/08
明るめの林内や草地に生える一年草(越年草)。同属のオヤブジラミ(雄藪虱)と見た目がそっくりであるが、花期が明確に異なること、小花の数がヤブジラミの方が明らかに多いこと、この二点だけをもって見分けることはできる。ヤブジラミは子房(花の直下の膨らみ)が小さい、実に生えた棘(とげ)状のものが赤みを帯びない、などの違いも。湘南・鎌倉・三浦半島で普通種のはずだったが、どこもかしこも刈払いされてしまって見かける機会は減ってきているように感じられてならない。群生する。
ヤブジラミ 鎌倉中央公園 2018/07/08
ヤブジラミ 鎌倉中央公園 2018/07/08
ヤブジラミの葉 鎌倉中央公園 2018/07/08
似たような系統のものに、ヤブニンジン(藪人参)、セントウソウ(仙洞草)、ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)、ミツバ(三つ葉)、ウマノミツバ(馬之三つ葉)、セリ(芹)などあり。ミズタマソウ(水玉草)も花だけは似ているか。
ヤブジラミの花
セリ科ならではの複散形花序と呼ばれる構造の花が咲く。花色は白、ただしうっすら赤みを帯びることもある。小花序を構成する小花の数は五個以上。
ヤブジラミ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/06/26
ヤブジラミ 鎌倉中央公園 2018/07/08
ヤブジラミ 鎌倉中央公園 2018/07/08
ヤブジラミの実
ヤブジラミの若い実 鎌倉中央公園 2018/07/08
ヤブジラミの若い実 鎌倉中央公園 2018/07/08
横浜市栄区・横浜自然観察の森、横浜市戸塚区・舞岡公園
鎌倉中央公園(オオバネムノキ周辺の広場に大群生)、大船フラワーセンター(森の小道に5月上旬より開花し小花序を構成する小花の数が十五個程度あるヤブジラミらしからぬ一群も)