ヒメガマ

姫蒲 イネ目/ガマ科/ガマ属 花期/6月中旬~7月上旬 結実期/11月下旬~2月

薬用自生種保護

ヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

ヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

湿地や池、水路などの浅い水辺に生える抽水植物(水底の土に根を張り、水面より上へ葉を突き出す植物)で、大型の多年草。草丈は人の背丈かそれを超えて2m程度まで。名前に冠されるヒメは、ガマに比べて全体的にやや細身だというだけで、草丈がガマより低いとか小型だとかいう意味ではない。茎や葉は思いのほか丈夫で、素手で簡単に折ったり千切ったりできない。湘南・鎌倉・三浦半島では近似種にガマとコガマ(小蒲)があり、これら三種の区別ができなければいけない。

農業用水路に生えた花期始めのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

農業用水路に生えた花期始めのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

花期始めのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

花期始めのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

花期終わりのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

花期終わりのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

花期終わりのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

花期終わりのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

花期終わりのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

花期終わりのヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

ヒメガマの、川の中にできた群落(電車はJR相模線) 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋下流 2019/07/26

ヒメガマの、川の中にできた群落(電車はJR相模線) 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋下流 2019/07/26

ヒメガマの大群落 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋上流 2019/07/26

ヒメガマの大群落 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋上流 2019/07/26

ヒメガマの大群落 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋上流 2019/07/26

ヒメガマの大群落 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋上流 2019/07/26

ヒメガマの、川の中にできた群落 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋下流 2019/07/26

ヒメガマの、川の中にできた群落 茅ヶ崎市・千ノ川・北茅ヶ崎橋下流 2019/07/26

葉は、幅0.7~1.3cm程度。1.2cm前後が多いか。コガマ、ヒメガマ、ガマの順に葉は幅広になる。

ヒメガマの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの花

花期はガマとヒメガマがほぼ同時、コガマは明らかに遅れる。いわゆる”ガマの穂”になるのだろう部分が雌花(の集合体である雌花序)で、その上部に長く突き出た茎にごしゃごしゃ付着しているものが雄花(の集合体である雄花序)。ヒメガマの最大の特徴は雄花と雌花が完全に隔離していて、間に緑色の茎が露出していること。花全体的な印象として、ガマの穂にしてはひょろひょろに細い、雄花が異様に長い、背高に茂った葉よりも低い位置で咲くため葉に隠れてしまって花としては見栄えがしない、といった印象を受けた。

ヒメガマの雄花(上)と雌花(下) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

ヒメガマ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

雄花は、(蕾で)緑色、(咲いて)黄緑色、(咲き終わって)薄茶色と変化してゆく。花粉は黄色。雄花序だけで30cmにも達するものあり。幅は1cm強。

ヒメガマの花粉飛散中の雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの花粉飛散中の雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの花粉飛散中の雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの花粉飛散中の雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの花後の雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

ヒメガマの花後の雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

“ガマの穂”になる部分が雌花。薄茶色から、色が濃く変わって膨らんでソーセージ形に。

ヒメガマの雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/20

ヒメガマの雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

ヒメガマの雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/02

ヒメガマの実

雄花の痕跡は茎だけを残してきれいになくなり、雌花が実になる。種子(のように見える小さなそれぞれがじつは実)一つの構造はタンポポ(蒲公英)の(未熟な)実に似て種子に綿毛が付いたもの。これが大量に圧縮された状態で密集して穂を形成し、外側を茶色くコーティングして固め(種子が熟すまで)全体を保護している感じ。まだ未熟な穂は硬くて、冷凍したソーセージのごとくかちこち。熟して穂がほぐれるのは秋が深まって以降、冬にかけて。

ヒメガマの若い穂 茅ヶ崎市・千ノ川・新千ノ川橋 2019/07/26

ヒメガマの若い穂 茅ヶ崎市・千ノ川・新千ノ川橋 2019/07/26

ヒメガマの未熟な穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/09/20

ヒメガマの未熟な穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/09/20

ヒメガマの未熟な穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/09/20

ヒメガマの未熟な穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/09/20

ヒメガマの未熟な穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/09/20

ヒメガマの未熟な穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/09/20

穂が熟すのは、葉も茎も枯れた秋、およそ11月下旬以降。

ヒメガマの熟しかけている穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

ヒメガマの熟しかけている穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

ヒメガマの熟しかけている穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

ヒメガマの熟しかけている穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

穂を指でつまんでみるとふにゃんと柔らかくなっているものがある。これが熟した穂。手で握ってもみもみ揉むと、にわかに穂の一部が弾けて、まるで化学反応が起こるかの如くたちまちもこもこもこっと綿毛が膨らみ穂がほぐれてゆく。

ヒメガマの人為的にほぐした穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

ヒメガマの人為的にほぐした穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

ヒメガマの人為的にほぐした穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

ヒメガマの人為的にほぐした穂 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

綿毛は想像以上に軽く、ふわっっっふわ。

ヒメガマの種子(のように見える実) 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27

ヒメガマの種子(のように見える実) 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/27


光の丘水辺公園、小網代の森、鎌倉広町緑地(管理事務所付近の湿地に多数、ガマも少数混生)

#大巧寺(プランター)、#長谷寺、夫婦池公園、鎌倉市腰越・二俣川(五郎丸橋(=ガスト西鎌倉店東側)下流に少数)、茅ヶ崎市浜之郷/萩園・小出川(萩園橋下流の水流内でアシを避けて)、茅ヶ崎市浜之郷(介護老人保健施設茅ヶ崎浜之郷南方農地内の水路に多数)、馬入水辺の楽校(上流ワンド、カエル池=駆除対象)

参考資料

『ネイチャーガイド 日本の水草』 角野康郎著 文一総合出版発行(2014)

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