ヒメエニシダ

姫金雀枝、姫金雀児 マメ目/マメ科/エニシダ属 花期/4月中旬~5月中旬
学名/Cytisus × spachianus (Webb) Kuntze

有毒外来種改良種

ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

園芸栽培される、カナリア諸島原産の交配種という常緑の低木。現在エニシダと称してホームセンターの園芸コーナー等で販売されているものは、まずもってエニシダではなく本種の方。鉢植えでコンパクトに育てることもできるため、庭が極端に狭い現代の民家でも栽培しやすい。ただし地植えで伸び伸び成長させればエニシダ同様に人の背丈くらいの大きさになる。耐寒性にはやや難があるため真冬はできるだけ霜に当てないようにしたい、といわれているが、神奈川県南部では公園に植栽(露地植えで放置)されているものがあるので特に問題はないのかもしれない。2月中旬以降、ハウス栽培された満開の鉢植え(1,000円程度)が流通する。

ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

ヒメエニシダの枝先にまとまって付く花 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダの枝先にまとまって付く花 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

葉はエニシダ同様に三出複葉。大きさは大差はないが本種の方がやや小さく、小葉は長さ8mm程度。葉柄(ようへい)は短めで5mm程度。葉裏と葉柄と枝は多毛で白っぽく見える。

ヒメエニシダの葉 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダの葉 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

ヒメエニシダの花

エニシダの花は各葉腋(ようえき)に咲くため花と葉が混じって見えるのに対し、ヒメエニシダは葉がない本年枝にまとまって穂状に咲く、という明確な違いあり。小花は蝶形花(ちょうけいか)と呼ばれるマメ科らしい形状。エニシダよりも小振りで、縦横奥行の長さはそれぞれ1cm程度。花色はエニシダと同じで(レモン色に近い)明るい黄色。よく香る。

ヒメエニシダの枝先にまとまって付く花 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダの枝先にまとまって付く花 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#ヒメエニシダ 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

エニシダ(持参した切り枝)とヒメエニシダの大きさの比較 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

#エニシダ(持参した切り枝)と#ヒメエニシダの大きさの比較 茅ヶ崎市・中央公園 2020/04/25

春咲きで、ネビキミヤコグサ(根引都草)のように多くの小花が輪生して咲くようだったら、コロニラ(Coronilla)の可能性。斑入り葉のコロニラ・バレンティナ’バリエガータ’が流通している。


茅ヶ崎市・#中央公園(外周南面、東方にはエニシダあり=日陰で花付き不良)

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