西洋木蔦 セリ目/ウコギ科/キヅタ属 花期/不明
学名/Hedera helix L.
有毒外来種改良種
#ヘデラ(セイヨウキヅタ)の斑入りの葉 茅ヶ崎市東海岸南 2019/03/13
園芸栽培される、ヨーロッパなどを原産とする常緑の蔓性木本(もくほん)。キヅタ属に分類される植物を総称するヘデラの名前で市販されているのは主に本種で、ホームセンターの園芸コーナーに行けば何かしらは置いてあるだろうド定番の植物。花は期待できないが、葉に斑(ふ)が入るものを中心に園芸品種多彩にあり、観葉植物として、あるいは緑化目的に、特に民家周辺で多用されている。寄せ植えにも。英名アイビー(Ivy)。但し日本国内でアイビーといった場合は在来種のツタ(蔦)を指すことの方が多いので注意が必要。
#ヘデラ(セイヨウキヅタ) 茅ヶ崎市東海岸南 2019/03/13
#ヘデラ(セイヨウキヅタ) 茅ヶ崎市東海岸南 2019/03/13
#ヘデラ(セイヨウキヅタ) 相模原市中央区矢部・JR横浜線 2023/06/25
#ヘデラ(セイヨウキヅタ)の葉 相模原市中央区矢部・JR横浜線 2023/06/25
#ヘデラ(セイヨウキヅタ)の葉 相模原市中央区矢部・JR横浜線 2023/06/25
民家の塀に仕立てられた#ヘデラ(セイヨウキヅタ) 二宮町二宮 2021/06/18
斑入りでない葉を持つものは、森林に自生がある在来種のキヅタにそっくり。キヅタはほぼ無毛、セイヨウキヅタは枝先や若い葉柄(ようへい)などに産毛(うぶげ)が目立つ、というただ一点のみで見分けるとされている。
#ヘデラ(セイヨウキヅタ)の毛が生える枝先 茅ヶ崎市東海岸南 2019/03/13
#ヘデラ(セイヨウキヅタ)の毛が生える枝先 茅ヶ崎市東海岸南 2019/03/13
#ヘデラ(セイヨウキヅタ)の毛が生える葉柄 茅ヶ崎市東海岸南 2019/03/13
公園や商業施設など広い(大きい)場所を緑化するのに用いられているのは、葉が二回りくらい大きいカナリーキヅタ(かなりー木蔦)の方である。一般的な手狭な民家に葉が大きいカナリーキヅタを、広大な敷地に葉が小さいセイヨウキヅタを植えると、 釣り合わないので調和を欠く。他に類似品として、中国原産のヘンリーヅタ(へんりー蔦)、北米原産のアメリカヅタ(あめりか蔦)、といったものもあり、やや希ながら民家などで栽培されることがある。
セイヨウキヅタの花
花期および形状はキヅタに準ずるものと思われるが、株がだいぶ大きく成長しないと花は咲かないらしい。巨大株に育てるような植物ではないので、花を見た例(ためし)なし。咲いたところで地味で観賞価値はない。花は咲かないので実もできない。自然界への逸出帰化も基本的にはない。