キヅタ

木蔦 セリ目/ウコギ科/キヅタ属 花期/10月下旬~12月 結実期/2月~3月

自生種

キヅタ 鎌倉市扇ガ谷 2016/10/10

#キヅタ 鎌倉市扇ガ谷 2016/10/10

やや薄暗い林内に生える常緑藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。ツタ(蔦)のような蔓性植物で、秋から冬に花を咲かせるためフユヅタ(冬蔦)とも。林床に生え、そのまま地面を這うか、他の木の幹などをのぼる。ただ巻きつくだけのツル(蔓)植物とは異なり、ツタの仲間は這いのぼった途中途中で気根を出してがっちりへばりつく。ツタに見えるカエル(蛙)の手の形をした吸盤は、キヅタにはない。湘南・鎌倉・三浦半島では林がある場所で無数の自生あり。またその近辺の民家で、塀を覆い隠すのに利用されることがある。林に縁遠い新築の民家にあったら外来種セイヨウキヅタ(西洋木蔦)の可能性。白い斑入りの園芸品種を中心に、ホームセンターの園芸コーナーでキヅタ属を意味するヘデラ(Hedera)の名で市販されている。駅やショッピングモールといった大型施設、あるいは法面(のりめん)の緑化に利用されている明らかに葉が大きなものは外来種カナリーキヅタ(カナリー木蔦)だろう。英名でアイビー(Ivy)といったらセイヨウキヅタをいう。転じてそれに似た蔓植物の総称。岡山県・倉敷アイビースクエア(倉敷美観地区)や兵庫県・阪神甲子園球場を覆っているのはキヅタではなくツタである。ツタの方が立体面を覆うのが得意。キヅタ(の仲間)はどちらかといえば地面でのんべんだらりとしている方が好きなようである。

地面にある葉は、ふつう浅い三裂の(ときに五裂の)掌状。大きさや形状、葉脈の浮き出方などは変異が多い。なお地べたにある限り花や実は付けない。

林床に広がる若いキヅタ 鎌倉市・祇園山ハイキングコース 2019/01/24

林床に広がる若いキヅタ 鎌倉市・祇園山ハイキングコース 2019/01/24

林床でよく見かける、若いキヅタの三裂した葉 藤沢市・新林公園 2017/01/11

林床でよく見かける、若いキヅタの三裂した葉 藤沢市・新林公園 2017/01/11

キヅタの三裂した葉 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの三裂した葉 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの三裂した葉 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの三裂した葉 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

ときに、スギ(杉)の幹などを登って巻き付く。上に上に登ってよく成長した株の葉は切れ込みが完全になくなる。

地面を這ったり樹木を登るキヅタ 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

地面を這ったり樹木を登るキヅタ 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

スギの幹を登るキヅタ 大和市・深見歴史の森 2018/12/31

スギの幹を登るキヅタ 大和市・深見歴史の森 2018/12/31

キヅタの切れ込みがなくなった葉と三裂する葉(どちらもキヅタの葉) 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの切れ込みがなくなった葉と三裂する葉(どちらもキヅタの葉) 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの樹木をよじ登って切れ込みがなくなった葉 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの樹木をよじ登って切れ込みがなくなった葉 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

林内で地面を這う葉は他に、テイカカズラ(定家葛)、ツルマサキ(蔓柾)、フユイチゴ(冬苺)フウトウカズラ(風藤葛)などがある。

キヅタの花

キヅタ 鎌倉市扇ガ谷 2016/10/10

#キヅタ 鎌倉市扇ガ谷 2016/10/10

キヅタの実

キヅタの未熟な実 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの未熟な実 逗子市・長柄桜山古墳群 2019/01/24

キヅタの実 鎌倉市扇ガ谷 2017/02/25

キヅタの実 鎌倉市扇ガ谷 2017/02/25

キヅタの実 横須賀市・子安の里 2017/02/27

キヅタの実 横須賀市・子安の里 2017/02/27

キヅタの実 横須賀市・子安の里 2017/02/27

キヅタの実 横須賀市・子安の里 2017/02/27


子安の里、鎌倉市扇ガ谷・#海蔵寺前民家、小動神社(社殿向って左手前)

長柄桜山古墳群

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