ヤマカガシ

山楝蛇 爬虫類/有鱗目/ナミヘビ科/ヤマカガシ属 見頃/4月~10月

有毒危険在来種稀少保護

神奈川県レッドリスト2006「要注意種」
ラブドフィス属(ヤマカガシ属)全種=動物愛護管理法「特定動物」

池を泳ぐヤマカガシ 鎌倉市・長谷寺 2009/06/16

池を泳ぐヤマカガシ 鎌倉市・長谷寺 2009/06/16

体長1m前後の、ふつうの大きさのヘビ(蛇)。体色はオレンジ色がよく目立ち、2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムに採用されて話題となった市松模様のような黒い斑紋が入る。ただし柄(がら)は様々な変異あり、地方によっても異なるという。また、ヘビなので幼体と成体では柄がまったく違ってくるので注意が必要。オレンジ色でないヤマカガシもいる。顔つきはかわいらしいのだが、色合いなどはいかにも”ワタシ、毒持ってますから”と主張する気色の悪いもの。性格はおとなしくて気弱なので、こちらが”きゃー、ヘビがいるぅー!”と叫び声をあげるよりも前に人間を察知してたちまち全力で逃げ出していることだろう。人が小走りするくらいの速さでするするするーっと藪の中へ逃げ込んでゆく。棒で突いたりちょっかい出して追い詰めない限りヤマカガシの方から好んで攻撃してくることはふつうはないので、ハイキング途中で遭遇しても放っておけばよい。くれぐれも踏み潰したりなぶり殺したりなさらぬよう。

ヤマカガシ逃亡中 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/30

ヤマカガシ逃亡中 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/30

昼行性。好物はカエル(蛙)。自分よりも遙かに大きなヒキガエル(蟇蛙)さえ食らってしまう。だいたいはカエルが多い田んぼや池周辺などの水辺に生息しており、緑あふれる丘陵地に挟まれた谷戸(やと)に田んぼがあった鎌倉や三浦半島は格好の生息場所だった。今はその水辺が減少しているためヤマカガシも滅多に見かけないヘビになってしまった。

モリアオガエル産卵地にいたヤマカガシ 山北町・旧丹沢湖ビジターセンター 2017/07/03

モリアオガエル産卵地にいたヤマカガシ 山北町・旧丹沢湖ビジターセンター 2017/07/03

ヤマカガシ(オレンジ色がほとんどない個体、幼体ではない) 横浜市金沢区・金沢自然観察の森 2018/05/20

ヤマカガシ(オレンジ色がほとんどない個体、幼体ではない) 横浜市金沢区・金沢自然観察の森 2018/05/20

ヤマカガシ(オレンジ色がほとんどない個体、幼体ではない) 横浜市金沢区・金沢自然観察の森 2018/05/20

ヤマカガシ(オレンジ色がほとんどない個体、幼体ではない) 横浜市金沢区・金沢自然観察の森 2018/05/20

ヤマカガシは有毒なので注意が必要。猛毒で知られるマムシ(蝮)は前歯に毒があるため噛まれれば必ず毒に冒されてしまうが、ヤマカガシの毒は奥歯にあるため深く噛まれさえしなければ、敵(人間)を脅かすために噛みつくふりをしてみました程度の甘い噛み具合であれば、セーフなことが多い。従って、人命にかかわるような重大な事故は滅多に発生していない(朝日新聞平成29年(2017)8月4日によれば確認されている死亡例は四名)。とはいえ、毒性はマムシやハブよりも強いという話もあるので、やはり危険であることに変わりない。危険生物なので「特定生物」に指定されており、飼育等には都道府県知事の許可が必要。
平成29年(2017)兵庫県で小学5年の男児(10)が人差し指と手首をヤマカガシに噛まれて一時意識不明の重体。


長谷寺(ヒキガエルなどのオタマジャクシを食べにくるらしい)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする