かなりー木蔦 セリ目/ウコギ科/キヅタ属 花期/不明 紅葉/12月~2月
学名/Hedera canariensis Willd.
外来種改良種
#カナリーキヅタの葉 藤沢市・神台公園 2019/11/21
アフリカ北西部にあるスペイン領の島々カナリア諸島(カナリー諸島)を原産とする常緑の蔓性低木。日本在来種のキヅタよりも格段に葉が大きく、公園やビル(のある商業施設)など広い場所や大きな建物を緑化するためによく植栽されている。基本的には地面を覆うように広がるグラウンドカバーとして利用される。法面(のりめん)緑化に用いられているものもよく見かける。垂直の壁を這わせる壁面緑化にもうまくやれば使えるが、上へ上へ登ろうとする力はたいして強くはないので明らかに失敗している(足元の地面にだらりと広がるばかりで壁や誘導具をなかなかよじ登ってくれていない)光景も残念ながらしばしば見かけるものである。別名オカメヅタ(阿亀蔦)。学名からヘデラ・カナリエンシス、あるいはキヅタ属に分類される植物を総称していうヘデラとも。セイヨウキヅタ(西洋木蔦)・英名アイビー(Ivy)は近似の別種であるが、カナリーキヅタも含めてアイビーと呼ぶ人はあるかもしれない。園芸分野でヘデラといったらセイヨウキヅタ(の園芸種)のこと。カナリーキヅタは葉が大きいので、一般的な民家の庭や寄せ植えなどには用いない。
グラウンドカバー状に広がった#カナリーキヅタ 藤沢市・神台公園 2019/11/21
グラウンドカバー状に広がった#カナリーキヅタ 藤沢市・神台公園 2020/11/26
壁面を覆った#カナリーキヅタ 藤沢市・テラスモール湘南・Ron Herman 2021/05/31
葉がキヅタよりも明らかに大きくなるのが最大の特徴。ふつう浅く三裂するが、切れ込みがほぼなくなるものもある。葉柄(ようへい)は赤く染まる。
#カナリーキヅタの葉 茅ヶ崎市・中央公園 2018/01/22
#カナリーキヅタの、成人男性の大きな掌サイズにまでなる葉 茅ヶ崎市・中央公園 2019/01/22
葉に白色の覆輪(ふくりん)が出る園芸品種あり。梅雨入り(例年6月上旬から中旬)前の若葉が特に美しい。が、夏の強い直射日光で茶色く葉焼けしやすいのは難点。園芸界では白斑入りをシロオカメ(白阿亀)、ふつうの緑葉のものをアオオカメ(青阿亀)と俗称することがある。
#カナリーキヅタの斑入り葉 藤沢市・テラスモール湘南 2022/05/25
#カナリーキヅタの斑入り葉 藤沢市・テラスモール湘南 2022/05/30
#カナリーキヅタの斑入り葉 藤沢市・テラスモール湘南 2022/05/30
#カナリーキヅタの葉裏 茅ヶ崎市・中央公園 2018/12/29
#カナリーキヅタの葉と葉柄 茅ヶ崎市茅ヶ崎 2018/01/22
#カナリーキヅタの赤紫色を帯びた葉柄 茅ヶ崎市・中央公園 2018/01/22
#カナリーキヅタの幹と葉柄 茅ヶ崎市・中央公園 2018/12/29
#カナリーキヅタの幹と葉柄 茅ヶ崎市・中央公園 2018/12/29
カナリーキヅタの花
株が大きく成長すれば日本でも秋に花は咲くとかいうが、見かけた例(ためし)なし。
カナリーキヅタの紅葉
真冬にうっすらと赤紫色に染まるものがある。
#カナリーキヅタの紅葉 茅ヶ崎市・中央公園 2018/12/29
#カナリーキヅタの紅葉 茅ヶ崎市・中央公園 2018/12/29