オリヅルラン

折鶴蘭 クサスギカズラ目/クサスギカズラ科/オリヅルラン属 花期/5月~11月
学名/Chlorophytum comosum (Thunb.) Jacques

外来種改良種

オリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03

#オリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03

園芸栽培される、アフリカ原産の多年草。ランの仲間ではない。主に流通しているのは葉の内側に斑が入るナカフオリヅルラン(中斑折鶴蘭)と呼ばれる品種。似たようなものに斑入りのヤブラン(藪蘭)ノシラン(熨斗蘭)、カレックスなどがあるが、ナカフオリヅルランは葉がぱりぱり硬くないので見た目に優しい柔和な印象を受けるだろう。ヤブランなどよりやや小型なので、民家の手狭な庭でも使い勝手が良い。葉の縁(ふち)に斑が入るものはソトフオリヅルラン(外斑折鶴蘭)という。耐寒性だけやや難あり。神奈川県でふつうに屋外で栽培すると葉が冬の寒さにやられて黒ずんで腐ってしまい、常緑ではない。地上部が傷んだだけなら翌春にまた生え出てくるが、小振りなハンギング・プランターに植えて真冬も外に出しっぱなしにしていたらそのままお亡くなりになってしまったことも。できうる限り、霜には当てないよう(プランター栽培なら屋内に取り込む、地植えなら稲藁や腐葉土で覆う、などの)対策を。地植え放ったらかしでも毎年茂っているところもある。強い寒さに当てなければ常緑。寒さ以外には強く、梅雨も真夏の暑さもある程度の乾燥もへっちゃらなので、栽培は容易で手間なし。旺盛に育つ。ただし水切れを起こすと葉先が枯れて見苦しくなるので注意。真夏の直射日光も葉焼けを起こしやすい。民家や新築マンション周りの植え込みに多用されており、目にする機会は多い。

マンション周りの植えられたオリヅルラン 茅ヶ崎市東海岸南 2022/05/10

マンション周りの植えられた#オリヅルラン 茅ヶ崎市東海岸南 2022/05/10

オリヅルランの葉 茅ヶ崎市東海岸南 2022/05/23

#オリヅルランの葉 茅ヶ崎市東海岸南 2022/05/23

オリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/15

#オリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/15

オリヅルランの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/15

#オリヅルランの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/15

オリヅルランの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/15

#オリヅルランの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/15

ぱっと見が似ているものに、インドチョウラン(いんど蝶蘭)またはシャムオリヅルラン(しゃむ折鶴蘭)とも呼ばれるものあり。こちらは葉がもっと薄くてぺらぺらで、ちょっとしんなりよれっとしている。ランナー(走出枝、ストロン・匍匐茎 ※当サイトでは両者を厳格には区別せずランナーと呼ぶ)を出さない。

オリヅルランの花

株に不釣り合いな、かなり長い一本の細い花茎(かけい)を伸ばしその先の方に花を付ける。花茎は直立せず倒れがちに伸びるので、ぱっと見はランナーにしか見えないだろう。花茎の先端には子株ができており、やはり見た感じは花茎ではなくランナーである。が、そのランナーの先の方でまばらに花を付けるのである。花を見たくば、ランナーらしきものがにょきにょき伸び出てきてもそれを除去してはいけない。開花は初夏から初秋にかけて、株の成長具合や栽培環境による。特に梅雨入り(6月上旬ないし中旬)前によく見かけるか。

オリヅルラン(背景の斑入り葉はシャガ) 茅ヶ崎市浜之郷 2022/07/13

#オリヅルラン(背景の斑入り葉は#シャガ) 茅ヶ崎市浜之郷 2022/07/13

オリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03

#オリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03

オリヅルランという名前は、花茎先端に付く子株の姿が折り鶴のように見えることから。

オリヅルランから伸びた花茎 茅ヶ崎市東海岸南 2022/05/23

#オリヅルランから伸びた花茎 茅ヶ崎市東海岸南 2022/05/23

オリヅルランから伸びた花茎先端に付いた折り鶴形の子株 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/21

#オリヅルランから伸びた花茎先端に付いた折り鶴形の子株 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/21

斑なしオリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/04

斑なし#オリヅルラン 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/04

オリヅルランの発達した子株 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/03

#オリヅルランの発達した子株 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/03

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