瑠璃繁縷 ツツジ目/サクラソウ科/ルリハコベ属 花期/2月下旬~6月上旬
学名/Anagallis arvensis L. form. coerulea (Schreb) Baumg
稀少
#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03
主に温暖な西国の沿岸地域に自生する一年草(越年草)。名は、花が瑠璃色で、ハコベっぽい姿のもの、の意。ハコベの仲間ではないが、全草柔らかく、茎は直立せずに倒れながらも立ち上がろうとする姿勢を見せるあたりは確かにハコベを思わせる。東日本では東京都・伊豆七島にのみ自生があるらしい。神奈川県内では栽培されることもあまりないのでは。ルリハコベ属に分類される植物の総称であるアナガリスの名前で売られていることも。
まだ成長途上の#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22
#ルリハコベ(多数株あり) 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/05
#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03
#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03
#ルリハコベの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/05
#ルリハコベの葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/05
ルリハコベの花
決して大きくはないが、しっかり観賞に足る花を咲かせる。花径は1cm前後(0.9~1.2cm程度)。花喉部(かこうぶ)は赤(に限りなく近いピンク)色、花弁(のように見える花冠裂片)は五枚で少しばかり紫色が入る濃い青色、雄蕊の葯は黄色。目立ち、人目を惹(ひ)く。夜間は閉じる。咲き終わると、雄蕊付きで花冠丸ごと落花する。
#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03
#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/05/22
#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/05
#ルリハコベ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/06/03
花が赤っぽい色をした品種は外来の帰化種で、アカバナルリハコベ(赤花瑠璃繁縷)という。県内でも主に横浜市内で発見されているようながら、お目にかかる機会は滅多にないだろう。
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)