高野槇、高野槙 マツ目/コウヤマキ科/コウヤマキ属 花期/3月下旬~4月上旬 結実期/10月~11月
学名/Sciadopitys verticillata (Thunb.) Siebold & Zucc.
#コウヤマキの葉 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
西国に自生がある常緑の高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。針葉樹。樹形はメタセコイアやクリスマスツリーのようなきれいな円錐形になる。世界三大公園樹(世界三大公園木、世界三大庭園樹、世界三大庭園木)に、ヒマラヤスギ(ひまらや杉)、ナニョウスギ(南洋杉)と併せて、(日本国内で)名が挙げられる。名は和歌山県の高野山に多く分布するため。別名ホンマキ(本槇)。神奈川県内では希に植樹されている程度。なお湘南・鎌倉・三浦半島で単にマキといった場合はイヌマキ(犬槇)の方を指す。
#コウヤマキ(白色矢印、右の二本はスギ) 鎌倉宮 2019/12/05
#コウヤマキ(開花中) 東京都調布市・神代植物公園 2022/04/02
開花中の#コウヤマキ 東京都調布市・神代植物公園 2022/04/02
市指定天然記念物「#コウヤマキ」 鎌倉市・浄智寺 2021/05/25
市指定天然記念物「#コウヤマキ」 鎌倉市・浄智寺 2024/05/06
#コウヤマキ 鎌倉市・龍宝寺旧石井家 2019/04/09
コウヤマキは秋篠宮文仁親王殿下の第一男子である悠仁(ひさひと)親王殿下(平成29年(2017)1月現在 皇太子殿下、秋篠宮殿下に次いで皇位継承順位第三位、次々世代に限れば唯一の皇位継承者)のお印(しるし、象徴的に用いられるもの)であることから、平成18年(20016)のご生誕を祝うため神社や寺の境内に記念植樹されていることがある。
#コウヤマキ 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
#コウヤマキの節が多い枝 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
葉は異様に長いと感じられるもので、やや肉厚。つるつるした手触りなので気持ちよい。ふにゃんふにゃん柔らかく、先端を意図的に無理矢理突き刺した場合などを除けば、触ってちくりと痛いものでなし。葉裏には一本の白い条(すじ)が走り、凹む。ちょっとクロッカスの葉に似ている。
#コウヤマキの葉 鎌倉宮 2019/12/05
#コウヤマキの葉 小田原市早川・海蔵寺 2024/10/24
#コウヤマキの葉表 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
#コウヤマキの葉裏 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
コウヤマキの材は香り高く腐りにくいため古くは棺(ひつぎ)に用いられたという。百済(くだら、朝鮮半島にあった国家)の武寧王(ぶねいおう、462‐523)の木棺(もっかん)が日本産のコウヤマキで作られていたことが判明し、日本のヤマト王権と百済の親密な繋がりを示す証拠として注目を浴びた。
#コウヤマキの幹(樹皮) 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
コウヤマキ(市指定天然記念物)の幹(樹皮) 鎌倉市・浄智寺 2021/05/25
コウヤマキの花
およそソメイヨシノ(染井吉野)と同時に咲く。雄花の観察は難はないが、雌花はなかなか見つけられない。そもそも数が少ないうえに、ある程度大きく育った木の上方で咲く傾向があると思われる。
#コウヤマキの雄花 東京都調布市・神代植物公園 2022/04/02
#コウヤマキの雄花 東京都調布市・神代植物公園 2022/04/02
#コウヤマキの雄花の花粉 東京都調布市・神代植物公園 2022/04/02
コウヤマキの実
イヌマキとは違って松ぼっくりに近い姿の球果。実があるのは高所のみ。
#コウヤマキ(若木)の実 小田原市早川・海蔵寺 2024/10/24
#コウヤマキ(若木)の実 小田原市早川・海蔵寺 2024/10/24
#コウヤマキ(若木)の実 小田原市早川・海蔵寺 2024/10/24
#コウヤマキ(若木)の実 小田原市早川・海蔵寺 2024/10/24
#コウヤマキの実 鎌倉宮 2019/12/05
#コウヤマキの実 鎌倉宮 2019/12/05
#鎌倉宮(境内広場の社務所窓口側、平成18年(2006)悠仁親王殿下御誕生記念植樹、向かって右側の背高い2本はスギ)、#成就院(山門入って左)、#浄智寺(市指定天然記念物「コウヤマキ」、高所にツタウルシ)
鎌倉市大町・#妙本寺(一幡之君袖塚、完全な日陰)、鎌倉市植木・#龍宝寺(旧石井家裏)、寒川町・#水道記念館(東屋のプール側、強剪定)、#花菜ガーデン(キッズビレッジ西側に若木、樹名板あり)
秦野市・#葛葉緑地(「くずはのつり橋」北東に2本)、小田原市早川・#海蔵寺(本堂前に手頃な若木、令和6年(2024)実2個)