十月桜 バラ目/バラ科/サクラ属 花期/9月~4月上旬(9月~1月上旬、4月上旬)
学名/Cerasus subhirtella (Miq.) Sokolov ‘Autumnalis’
改良種
#ジュウガツザクラ 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08
園芸栽培される落葉低木ないし小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。サクラの仲間の園芸種で、マメザクラ(豆桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の交配種とかいう。なだけあって、ジュウガツザクラとされているものを見比べると形態に幅がある(個体差がある)ことがわかるだろう。秋から冬にかけて咲くため俗に(広義の)フユザクラ(冬桜)と呼ばれるも。春にも咲くので俗にシキザクラ(四季桜)とも。花期、二度咲きであることなどフユザクラと同じ。よって両者は混同されがち。正月前から咲き始めるのはフユザクラとジュウガツザクラで、カンザクラ(寒桜)は年明けてから。
#ジュウガツザクラ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2019/12/16
ちらほら咲き始めた#ジュウガツザクラ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2019/09/19
#ジュウガツザクラ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2019/11/01
#ジュウガツザクラ 鎌倉市今泉・称名寺 2016/11/25
#ジュウガツザクラ 相模原市南区・相模原公園 2025/01/09
日蓮宗宗祖の日蓮聖人(しょうにん)が入滅(旧暦10月13日)した際に咲いたサクラというのは本種とされる。日蓮宗では本種をオエシキザクラ(お会式桜)と呼んで尊(たっと)んでいる。お会式(日蓮の命日に開かれる法会(ほうえ)のこと)の万灯(まんどう)を飾っている造花はこのオエシキザクラを模したものである。という話を聞けば日蓮宗の寺境内にはどこもかしこもこのジュウガツザクラが植えられているのだろうと想像できようが、意外とそうでもなく、見かける機会はなかなかない。
ジュウガツザクラの花
小輪。花色は白から淡紅色、濃いめのものもある。花弁が多い八重咲き。フユザクラは一重咲きなので明確に異なる。萼筒(がくとう)は緑色で、萼片直下の部分が少しくびれる壺形をしている。秋冬咲きの八重咲き品種にコブクザクラ(子福桜)というのもあって紛らわしいが、コブクザクラの萼筒はくびれない杯形で、雌蕊が複数本ある場合がある。
#ジュウガツザクラ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2019/09/19
#ジュウガツザクラ 鎌倉市今泉・称名寺 2016/11/25
#ジュウガツザクラ 鎌倉市今泉・称名寺 2016/11/25
#ジュウガツザクラ 藤沢市・江の島 2017/12/16
#ジュウガツザクラ 鎌倉市・報国寺 2019/12/05
#ジュウガツザクラ 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08
#ジュウガツザクラの小花柄と萼筒 鎌倉市・東慶寺 2020/10/06
#ジュウガツザクラの萼片 鎌倉市・東慶寺 2020/10/06
東京都大田区池上・#大坊本行寺(「ご臨終の間」の正面に現存というお会式桜として)、横浜市旭区・#妙蓮寺(山門脇にお会式桜、10月上旬の日曜日曲題目の際に)、横浜市戸塚区・#俣野別邸庭園(芝庭)
#報国寺(樹勢弱い)、#東慶寺(令和4年(2022)6月7日以降境内撮影禁止)、#円覚寺松嶺院(山門入って右側に1本、墓地出入口に各1本)、#長谷寺、小袋谷・#成福寺(タラヨウの墓地側)、#大庭城址公園(花の広場入口)、今泉・#称名寺(庫裡向かい、花は多いが高所なので近くで見れない)
#青蓮寺(駐車場に2本)、#江の島(江の島龍野ヶ岡自然の森(たつのがおか-)トイレ前)、#大磯運動公園(北駐車場囲いに植樹7本)
相模原市南区・#相模原公園(芝生広場東方(イベント広場と紅葉の丘の間)に3本、1本に樹名板あり)