ミズヒキ

水引 ナデシコ目/タデ科/ミズヒキ属 葉の斑紋/5月~7月 花期/8月~10月 見頃/8月末~9月上旬

自生種

ミズヒキ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/12

ミズヒキ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/12

林床に生える多年草。日当たりよい方が生育もよいとのことだが、自然界では日陰に生えている。水引というのは祝儀袋などを縛るように付けられている紅白の飾り紐(ひも)のこと。植物のミズヒキも茎が細い一直線の紐状で、そこに小さいながら紅白の花を咲かせる。神奈川県内では丘陵地や山地の林の中、ハイキングコース沿いなどでたくさん見られる普通種。鎌倉の社寺境内にも多い。

赤が入らない白花種をギンミズヒキ(銀水引)と呼ぶ。キンミズヒキ(金水引)はまったくの別種。赤花と白花が混じって咲くならゴショミズヒキ(御所水引)という。

ミズヒキの葉

ミズヒキの初夏の葉には八の字形(V字形)に斑紋が入ることがある。

ミズヒキの葉の斑紋 くりはま花の国 2017/05/02

ミズヒキの葉の斑紋 くりはま花の国 2017/05/02

斑紋は紫褐色のはずだが、濃い緑色に染まっているものがあるのは何者か。

ミズヒキの葉の斑紋 鎌倉市大町・妙本寺 2016/09/12

ミズヒキの葉の斑紋 鎌倉市大町・妙本寺 2016/09/12

ミズヒキの花

ミズヒキ自体は珍しいものではまったくないのだが、ちょうど花開いているものは意外と見ない。晩夏に咲く傾向が強いか。

ミズヒキ 高麗山公園 2017/08/19

ミズヒキ 高麗山公園 2017/08/19

ミズヒキ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/12

珍しく多くの花を咲かせているミズヒキ 茅ヶ崎市柳島 2016/09/12

人間目線で上から観察しているとなかなか気づかないが、5mmほどの小花を一つ一つよく見ると上半分が赤で下は白色と、紅白になっている。

ミズヒキの実

丸っこい蕾らしきものの先端から花柱がちょろっと出ているものは、もう花が咲き終わった実だろう。実は外観からはわからないが、中で種子が形成されて硬いものに変わってゆく。実の色はふつう赤。

ミズヒキの紅白に色づいた実 箱根町・湖尻・箱根ビジターセンター・ツツジの花壇に 2017/09/09

ミズヒキの紅白に色づいた実 箱根町・湖尻・箱根ビジターセンター・ツツジの花壇に 2017/09/09


荏柄天神社(社頭)、安国論寺、海蔵寺(白も)、光則寺(白も)、成就院、常楽寺、高麗山公園

はやま三ヶ岡山緑地(あじさいコース)、鎌倉中央公園(山崎口入って東へ)

シンミズヒキ

新水引 ナデシコ目/タデ科/ミズヒキ属 花期/8月~10月

自生種稀少保護

ミズヒキの大きめの株とそっくりで、同じような場所に生える。葉は短い間隔にまとまって付き、葉両面の毛は少なく、葉先端は長めに尖り、八の字形(V字形)斑紋は入らず、茎は中空。湘南・鎌倉・三浦半島にも自生があるようだが、それっぽいのは数多あれど、決定的にシンミズヒキであると断定できるものに出会えた試しがない。花が密に数多くびっしり付いている、という一点だけでは見分けの決定打にならない。


高麗山公園

参考資料

『神奈川県植物誌2001』 神奈川県植物誌調査会編集 神奈川県立生命の星・地球博物館発行(2001)

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