キンミズヒキ

金水引 バラ目/バラ科/キンミズヒキ属 花期/7月下旬~10月 結実期/9月~11月
学名/Agrimonia pilosa Ledeb. var. japonica (Miq.) Nakai

自生種

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2019/07/21

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2019/07/21

主に日当たりの良い草地に生える多年草。茎を直立させて背高に育つので、草藪の中から生え出てくる。薄暗い林内のハイキングコース沿いに生えていることも。草丈は環境によるが人の膝(ひざ)下から腰くらい。日陰に生育する個体は大きめに伸びるか。名は、花が黄色く、(タデ科の)ミズヒキ(水引)に雰囲気が似た植物、の意だろう。ミズヒキと花期はだいたい同じ。湘南・鎌倉・三浦半島では自然が良く残されている丘陵地周辺ではしばしば見かける普通種。市街地などにはない。夏場は特に機械を使って無選別な刈払いをしてしまう人がままあるが、そういうことをしてしまうとキンミズヒキのような他の雑草に紛れて生えてくる野草が失われてゆくことに繋がってしまう。

キンミズヒキ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

キンミズヒキ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2017/08/24

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2017/08/24

キンミズヒキ 横須賀市・鷹取山公園 2019/09/17

キンミズヒキ 横須賀市・鷹取山公園 2019/09/17

結実期のキンミズヒキ 二宮町・吾妻山公園 2022/09/26

結実期のキンミズヒキ 二宮町・吾妻山公園 2022/09/26

キンミズヒキの葉 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

キンミズヒキの葉 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

キンミズヒキの葉 鎌倉広町緑地 2017/08/24

キンミズヒキの葉 鎌倉広町緑地 2017/08/24

茎が立ち上がってくる前、春の葉などは特に、キジムシロ(雉筵)と誤認する可能性があるので注意する。

キンミズヒキの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/20

#キンミズヒキの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/20

キンミズヒキの葉柄基部にある托葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/20

#キンミズヒキの葉柄基部にある托葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/20

キンミズヒキの葉柄基部にある托葉(上部の茎と脇芽は切除した) 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/20

#キンミズヒキの葉柄基部にある托葉(上部の茎と脇芽は切除した) 茅ヶ崎市浜之郷 2022/08/20

薄暗い林内に好んで生える、一回り小型なヒメキンミズヒキ(姫金水引)あり。ギンミズヒキ(銀水引)はミズヒキの花に赤色が入らない白花種のこと。

キンミズヒキの花

茎の上部に直立するかやや傾く花穂(かすい)を付け、黄色い花を咲かせる。さほど大きな花ではないが明るい黄色なのでよく目立つ。花序の形状はヌマトラノオ(沼虎の尾)に近いためその黄花としてキントラノオ(金虎の尾)とうっかり呼びたくなってしまうが、キントラノオはまったくの別種である。

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2019/07/21

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2019/07/21

キンミズヒキ 鎌倉市・光則寺 2019/08/27

#キンミズヒキ 鎌倉市・光則寺 2019/08/27

花弁はある程度幅広な傾向があり、雄蕊は十本程度(十五本以下)。

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2017/08/24

キンミズヒキ 鎌倉広町緑地 2017/08/24

キンミズヒキの実

茶筅(ちゃせん)のような形状で、ひっつき虫になる。実はまだ緑色で熟していないようだから大丈夫だろうと思いきや、靴下などにいつの間にか引っ付いている。しつっこく絡まって取り除きづらいなどの面倒はなし。

キンミズヒキの若い実 鎌倉市・光則寺 2019/08/27

#キンミズヒキの若い実 鎌倉市・光則寺 2019/08/27

キンミズヒキの実 二宮町・吾妻山公園 2022/09/26

キンミズヒキの実 二宮町・吾妻山公園 2022/09/26


横浜市戸塚区・舞岡公園(多い)

#光則寺、鎌倉広町緑地、高麗山公園、二宮町・吾妻山公園(多い)

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

ヒメキンミズヒキ

ミズヒキ

ヌマトラノオ

キジムシロ