ヤブチョロギ

薮長老喜 シソ目/シソ科/イヌゴマ属 花期/12月~4月

外来種駆除

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ) 大磯町国府本郷 2019/04/11

#ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ) 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヨーロッパなどを原産とする一年草(越年草)。チョロギというのは、正月のおせち料理で黒豆の隣にいる赤色の変ちくりんな渦巻き状の小さな”かりこり梅”といった感じのあいつ。あれは中国原産の同じシソ科の植物チョロギの塊茎(かいけい)を梅酢で味付けし赤く染めたもの。その辺に生えてくるチョロギの近似種であるが人の役には立たないもの、の意で名前にヤブが冠される。別名ヤブイヌゴマ(犬胡麻)。役に立たないゴマの仲間であるイヌゴマに更にヤブまで冠された可哀想な名前。ぱっと見はトウバナ(塔花)コスプレをしたヒメオドリコソウ(姫踊子草)といった感じ。クルマバナ(車花)とも紛らわしい。性質はヒメオドリコソウやホトケノザ(仏の座)に準ずるようで、西日本では帰化雑草として大量に生えてくるところがあるらしい。畑周辺や道端に多いとか。「あら珍しい」「あらかわいらしい」、そう感じる人はもしかしたらあるかもしれないが、そんな理由で栽培し始めてもらっては大いに問題がある一品であることに間違いない。『神奈川県植物誌2018』に掲載がないので、神奈川県内で帰化は確認されていない模様。

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ)の群生、濃い赤紫花はカラスノエンドウ 大磯町国府本郷 2019/04/11

#ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ)の群生、濃い赤紫花はカラスノエンドウ 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ)の群生、花期終わりの傷みかけヒメオドリコソウが混生 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ)の群生、花期終わりの傷みかけヒメオドリコソウが混生 大磯町国府本郷 2019/04/11

全体的な姿はヒメオドリコソウを連想させる。茎や萼などは有毛。葉は対生。茎下方に生える葉には明確な葉柄(ようへい)が確認できる。葉の先端は尖らず。葉はミントの仲間を思わせる大きさと形状、質感である。

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ) 大磯町国府本郷 2019/04/11

#ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ) 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ) 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ)の葉 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヤブチョロギの花

花色はかわいらしい淡いピンク色(淡い桃色)。小さい花なので肉眼では細かい部分まで視認できず。花よりも、『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)の登場人物骨川スネ夫の前髪を思わせる鋭利な萼片がたいへんよく目立つ。

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ)、手前はキュウリグサ 大磯町国府本郷 2019/04/11

#ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ)、手前はキュウリグサ 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ) 大磯町国府本郷 2019/04/11

#ヤブチョロギ(ヤブイヌゴマ) 大磯町国府本郷 2019/04/11

ヤブチョロギの実

花が咲き終わっても萼だけがいつまでも残っているが、それがじつは実となっているものである。萼片内側の奥底に黒色の小さな粒が人知れず出来ており、それが種子。種子は熟せばぽろぽろとこぼれ落ちる。一旦生えればその場で大群生を形成することになる。

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