珠芽猫の目 ユキノシタ目/ユキノシタ科/ネコノメソウ属 花期/3月
自生種保護
環境省レッドリスト2018「準絶滅危惧(NT)」
ムカゴネコノメ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
薄暗い林のハイキングコース沿いから源流域に生えるネコノメソウ(猫の目草)の仲間。ムカゴネコノメソウ(珠芽猫の目草)とも。普通種のヤマネコノメソウ(山猫の目草)よりも小さく、イワボタン(岩牡丹)系のやや小型個体と同程度まで育つ。ただし、さほど他と変わりない生育環境に明確な矮小個体群(しっかり花は咲く)も見られる。日本固有種。神奈川県内では丹沢や箱根方面に広く分布。湘南・鎌倉・三浦半島では森戸川源流域およびその周辺にのみあるようだ。
ムカゴネコノメの群生 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
ムカゴネコノメ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
ムカゴネコノメ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
葉は対生。
ムカゴネコノメ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
ムカゴネコノメ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
ヤマネコノメソウとムカゴネコノメの比較 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
土中に匍匐茎(ほふくけい)を伸ばしてその先端に”むかご”(芋)を作るのがムカゴネコノメの最大の特徴であるが、稀少種であることを考慮してその確認はしていない。柔らかな土壌に生える個体のものであっても無暗に引っこ抜けば匍匐茎はどうせ簡単に千切れてしまうのではないか、との予感も。
一個体のみあった照り葉のムカゴネコノメ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
森戸川源流(森戸川林道沿いなどに無数)
参考資料
『日本の固有植物』 加藤雅啓・海老原淳編 東海大学出版会発行(2011)
はじめまして
マンションの敷地内に生えてました。絶滅危惧種の類とは思いもしませんでした(@_@;)