蔓猫の目草 ユキノシタ目/ユキノシタ科/ネコノメソウ属 花期/3月
学名/Chrysosplenium flagelliferum F.Schmidt
稀少保護
ツルネコノメソウ 東京都八王子市・裏高尾・ザリクボ沢 2019/03/02
水辺に生える多年草。蔓植物ではない。葉の形状はムカゴネコノメ(珠芽猫の目)に似ていなくもないが、茎がもっと長く伸びよく立ちあがる。葉は互生。ムカゴネコノメおよび紛らわしいマルバネコノメソウ(丸葉猫の目草)は対生である。ツルネコノメソウは花が終わると地上に細くて長いランナー(走出枝、ストロン・匍匐茎 ※当サイトでは両者を厳格には区別せずランナーと呼ぶ)を出してその先端に子株を作って増殖するのが大きな特徴とのこと。これが名前にツルが冠された理由のようである。もっと紛らわしいタチネコノメソウ(立猫の目草)はツルネコノメソウがそっくりながら、ランナーを出さない。神奈川県内では丹沢周辺の源流域などに細々と分布があるくらいで、湘南・鎌倉・三浦半島には自生なく、栽培ものを見かける機会も皆無と思われる。一般的には東京都八王子市の奥高尾(裏高尾)にハナネコノメ(花猫の目)見物に出かけた際に遭遇する可能性が最も高いだろう。なおマルバネコノメソウ、タチネコノメソウは神奈川県内になし。
ツルネコノメソウ、右隣の丸葉はヤマネコノメソウ 東京都八王子市・裏高尾・ザリクボ沢 2019/03/02
ツルネコノメソウ 東京都八王子市・裏高尾・ザリクボ沢 2019/03/02
ツルネコノメソウ 東京都八王子市・裏高尾・ザリクボ沢 2019/03/02
東京都八王子市裏高尾町・ザリクボ沢(小下沢(こげさわ、木下沢)の高尾の森作業小屋西側支流、小下沢上流は木下沢林道から沢へ下りられる地点ほとんどなし)、東京都八王子市・日影沢
厚木市七沢・不動尻?
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
裏高尾の小下沢へ出かけられましたか。
ツルネコノメは、見ているかもしれませんが、初めて知りました。
ハナネコノメの時期に、確認してみます。