山猫の目草 ユキノシタ目/ユキノシタ科/ネコノメソウ属 花期/2月中旬~3月
学名/Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino
自生種
ヤマネコノメソウ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
丘陵地の林の中の薄暗いやや湿った場所に好んで生える多年草。湘南・鎌倉・三浦半島で見かけるネコノメソウの仲間としては、ヤマネコノメソウが最もたくさん生えており普通種。ハイキングコース沿いなどで群生しているものに出会うことができるだろう。
葉が互生で、茎や葉に白色の細かい毛が多い。葉が対生して無毛だったらネコノメソウの疑いが出てくるが、出会える機会はなかなかなくてかなり稀。自然が多く残る源流域ではイワボタン(岩牡丹)やヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)も咲いている。
ヤマネコノメソウの互生する葉 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2018/02/15
林道沿いに生えたヤマネコノメソウ、ムカゴネコノメ、イワボタン 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
寒いうちは地べたにへばり付くように生え、ぽかぽか暖かくなってくるとひょきひょきと茎を伸ばして20cmくらいまで立ち上がる。
地面に張り付くように生えたヤマネコノメソウ 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2018/02/15
茎を伸ばして立ちあがったヤマネコノメソウ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
葉の縁が起き上がったヤマネコノメソウ 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
ヤマネコノメソウ(周囲はムカゴネコノメ) 逗子市・森戸川源流 2018/03/18
花期が終わったヤマネコノメソウ 平塚市土屋 2024/03/28
明るい草地に生える大型なトウダイグサ(燈台草)は、なんとなく雰囲気は似通ったものだがまったくの別種。
ヤマネコノメソウの花
黄色いのは雄蕊の葯(やく)。数は八つあるとする記述をよく見かけるが、四つであることも多い。開花は他のネコノメソウ類に比べて明らかに早く、花期長め。
ヤマネコノメソウ 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2018/03/02
ヤマネコノメソウ 逗子市・蘆花記念公園旧脇村邸 2018/02/15
ヤマネコノメソウ 鎌倉市・建長寺回春院 2017/03/05
ヤマネコノメソウ 鎌倉市・建長寺回春院 2017/03/05
ヤマネコノメソウの実
ヤマネコノメソウは、山・猫の目・草。黒っぽい色の種子がネコ(猫)の瞳のように細く付く。
ヤマネコノメソウの実 鎌倉市・円覚寺黄梅院 2017/03/25
ヤマネコノメソウの実 大磯町・高麗山公園 2016/03/29
ヤマネコノメソウの実 大磯町・高麗山公園 2016/03/29