ハボタン

葉牡丹 アブラナ目/アブラナ科/アブラナ属 見頃/11月中旬~2月 花期/4月
学名/Brassica oleracea L. var. acephala DC. form. tricolor Hort.

外来種改良種

ハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/02/07

#ハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/02/07

冬の彩りとして園芸栽培される、西ヨーロッパを原産とする多年草、の園芸種。ふつうは冬場だけ植えて、一年草として扱う。名は、葉がボタンの花のように美しい姿をしているものの意。ハナキャベツ(花きゃべつ)やハナカンラン(花甘藍、カンランはキャベツの和名)、あるいは単にカンランの別名あるも、キャベツよりはボタンと呼んだ方が売れるのだろう、近年はハボタンの名で定着している。そもそもは、ケールだったとか、キャベツだったとか。色鮮やかなキャベツのようなものが公園の花壇や民家の庭先に植えられていたら、それがハボタン。昭和(-1989)の頃は旧家の門の周辺などに大きなハボタンがよく植えられていたので、ちょっと古くさい、田舎くさい、年寄りくさい、そんなネガティブな印象もあったものだが、近年は品種改良が劇的に進んで子供の手のひらサイズしかないミニハボタン(小型な品種群の総称)を中心にかわいらしい園芸品種が毎年毎年続々登場、若い女性たちにも大いに受け入れられて、正月向けの庭飾りのみならず、寄せ植えやフラワーアレンジメントなどにも多様されるようになった。冬用の花としては、特に小型の品種のものが、パンジービオラガーデンシクラメンに次ぐ、主役の一角を担う存在感を確立している。ホームセンターの園芸コーナーでは11月あたりから大量に取り扱いがあるだろう。小さければ小さい品種ほどかわいらしいとして人気が高い。反比例して、キャベツと同等の旧来の大型なものはなかなか店頭では見かけなくなってきている。

ミニハボタンの寄せ植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/01/11

#ミニハボタンの寄せ植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/01/11

ミニハボタンの寄せ植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/01/11

#ミニハボタンの寄せ植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/01/11

寄せ植えに使われたミニハボタン 茅ヶ崎市浜之郷 2020/12/12

寄せ植えに使われた#ミニハボタン 茅ヶ崎市浜之郷 2020/12/12

暖かくなって緑色に戻ってしまった春のミニハボタン 茅ヶ崎市浜之郷 2021/03/04

暖かくなって緑色に戻ってしまった春の#ミニハボタン 茅ヶ崎市浜之郷 2021/03/04

ハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/01

#ハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/01

横から見たハボタン(周辺はストック) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/01/10

横から見た#ハボタン(周辺はストック) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/01/10

ハボタンの花時計 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/11

#ハボタンの花時計 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/11

コンテナに植えられたちりめんハボタン 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

コンテナに植えられたちりめん#ハボタン 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

ミニハボタンのリース(リングバスケット) 藤沢市・長久保公園 2016/12/21

#ミニハボタンのリース(リングバスケット) 藤沢市・長久保公園 2016/12/21

ふつうは春の陽気になってきたら引っこ抜いて廃棄して終わり。春は春の花を育てる。とされてきたが、ハボタンの花も見直される傾向にあり、花が咲くまで抜かずに置かれることも希にあり。更に切り戻して管理をすれば、夏越しもして、秋にまた再生してくれる。但し元通りにはまったくならず、脇芽を育てる形になるため、二年目以降はひょろっと背高な珍妙な姿となる。人呼んでオドリハボタン(踊り葉牡丹)。うまく育てば芸術的に、下手に育てばタコ(蛸)踊りしているだけのだらしない荒れた姿に。

薹が立ってきたハボタンの寄せ植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/17

薹が立ってきた#ハボタンの寄せ植え 鎌倉市・大船フラワーセンター 2023/03/17

足元を彩る花が咲いたハボタン(樹木はハナモモ) 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03

足元を彩る花が咲いた#ハボタン(樹木はハナモモ) 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03

花が咲いたハボタン(背景はオオアラセイトウ) 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03

花が咲いた#ハボタン(背景はオオアラセイトウ) 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03

ハボタンの葉

観賞して楽しむのは、花ではなくて美しい葉の方。色はふつう白(と呼ばれるが実際はクリーム色(薄黄色))か紫色の系統。大きさや形状は品種によってまちまち。性質は若干白系統の方が弱いので、霜に当て過ぎや肥料のやり過ぎには注意。下側の古い葉が落ちて、最上部に新しい葉芽が出来てゆく、これを繰り返しているうちに茎が徐々に伸びて背高になってくる。

ハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/09

#ハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/09

ハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/01

#ハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/01

ミニハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/09

#ミニハボタン 藤沢市・長久保公園 2016/12/09

高性切葉ミニハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/11

高性切葉(きれは)#ミニハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/11

ハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/02/07

#ハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/02/07

ハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/11

#ハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/11

ちりめんハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/01/10

ちりめん#ハボタン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/01/10

バラ(薔薇)の花のように見えるかわいらしい芯の部分を中心に利用する。外周の緑色になった葉が目立つとキャベツ感が強く立ってきてしまうので、徹底して摘み取ってしまって構わない。またひょろっと長く伸びてしまった茎が不都合であれば、深植えして茎まで土中に埋めてしまっても大丈夫。

ハボタンの花

花茎が伸び出てくることを「薹(とう)が立つ」というが、そうなった姿はみっともないと蔑(さげす)まれ、嫌われるのが常だった。従って、ハボタンは薹が立ち始めたら引っこ抜いて処分するものだ、といわれていた。が、それも近年は”花もまたかわいらしい”と見直される傾向にあり。ナノハナ(菜の花)の仲間なので、似たような黄色い花が咲く。

ハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

#ハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

ハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

#ハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

ハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

#ハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

ミニハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

#ミニハボタン 藤沢市・長久保公園 2017/04/17

ハボタン 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03

#ハボタン 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03

ハボタン 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03

#ハボタン 茅ヶ崎市・宝蔵寺 2019/04/03


#常栄寺(春には花も)

#大船フラワーセンター、#長久保公園

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