大紫羅欄花 アブラナ目/アブラナ科/オオアラセイトウ属 花期/3月~5月上旬 結実期/6月中旬~7月上旬
学名/Orychophragmus violaceus (L.) O.E.Schulz
駆除
オオアラセイトウ 鎌倉風致保存会 2019/03/31
半日陰あるいは明るい日陰でもよく成長する中国原産の一年草(越年草)。日本へは江戸時代に入ってきたという。本種の最大の特徴は呼称の多さ。ストックことアラセイトウの大型なものとしてオオアラセイトウ、紫花を咲かせるナノハナ(菜の花)の仲間ということでムラサキハナナ(紫花菜)、花が見栄えのするダイコン(大根)の仲間ということでハナダイコン(花大根)、ムラサキダイコン(紫大根)、中国の歴史書『三国志』に登場する名軍師・諸葛孔明(181-234)が陣に植えたという伝説からショカツサイ(諸葛菜)、転じてショカッサイ(諸葛菜)、など。鎌倉ではショカッサイと呼ばれることが多いかも。現在では観賞用に栽培されることはほとんどなく、人の手が加わった山野に帰化し、三浦丘陵のハイキングコース沿いに、鎌倉の寺境内や裏山に、植えるでもなく勝手に生えている状態。ほぼ雑草の扱いながら、花がきれいなので駆除されずに残される。群生しやすいため在来の生態系に悪影響を及ぼしていると思われるが、生態系被害防止外来種リスト(要注意外来生物の改訂版)への記載は見られない。民家の庭で栽培されていたものが小規模ながら市街地で逸出していることも。
若い#オオアラセイトウ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/03/07
オオアラセイトウの群生 鎌倉風致保存会 2019/03/31
オオアラセイトウの大群生 鎌倉風致保存会 2019/03/31
オオアラセイトウの大群生 鎌倉風致保存会 2019/03/31
オオアラセイトウの大群生 鎌倉風致保存会 2019/03/31
オオアラセイトウの大群生 鎌倉風致保存会 2019/03/31
オオアラセイトウの大群生 鎌倉風致保存会 2019/03/31
オオアラセイトウ(下段はプリムラ・マラコイデス) 鎌倉市・浄智寺 2019/03/27
オオアラセイトウ 藤沢市・江の島・山二つ 2019/03/15
オオアラセイトウ 藤沢市・江の島・山二つ 2019/03/15
オオアラセイトウの葉 鎌倉市・浄智寺 2019/03/14
#オオアラセイトウの茎上部の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/10
オオアラセイトウの葉 鎌倉市・浄智寺 2019/03/14
オオアラセイトウの葉 鎌倉市・浄智寺 2019/03/27
#オオアラセイトウの発芽 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/09
冬の若葉はカキドオシ(垣通し)にそっくり。
オオアラセイトウの若葉 茅ケ崎里山公園 2017/02/18
オオアラセイトウの若葉 鎌倉市・貞宗寺 2019/02/20
名前も姿も紛らわしいハマダイコン(浜大根)は別種。
オオアラセイトウの花
見るからにナノハナの仲間の紫花、といった印象を受けるだろう花を咲かせる。花弁はよれよれ。
若い#オオアラセイトウ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/03/07
オオアラセイトウ 鎌倉風致保存会 2019/03/31
#オオアラセイトウ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/10
#オオアラセイトウ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/10
オオアラセイトウ 鎌倉市・浄智寺 2019/03/27
オオアラセイトウ 鎌倉市・浄智寺 2019/03/27
オオアラセイトウ 鎌倉市・貞宗寺 2019/03/18
オオアラセイトウ 鎌倉市・貞宗寺 2019/03/18
オオアラセイトウの薄ピンク花 鎌倉風致保存会 2019/03/31
オオアラセイトウの極薄紫花 茅ヶ崎市・清水谷 2017/04/24
オオアラセイトウの白花(生育不良) 茅ヶ崎市・清水谷 2017/04/24
花弁がぴんときれいに伸びたものであったら、ゴウダソウ(合田草)である可能性。こちらもオオバンソウ(大判草)、ギンセンソウ(銀扇草)、ギンカソウ(銀貨草)、ルナリア(Lunaria)などの異名多し。実の形状が度肝を抜くので、実さえ出来ていれば混同するおそれはないが。
十二所果樹園(梅林足下)、鎌倉風致保存会、貞宗寺(竹林に群生)、清水谷
浄智寺