丘大根 キク目/キク科/ヌマダイコン属 花期/10月~11月上旬 結実期/11月
自生種稀少保護
オカダイコン 横須賀市・衣笠山公園 2017/10/09
丘陵地の日当たりがあまり良くなく乾燥しない草地や林縁部に生えるやや大型な多年草。背丈は人の脛(すね)から腿(もも)の高さ。名は、丘陵地に生えてヌマダイコン(沼大根)によく似たもの、の意。ダイコンのような太い直根(ちょっこん)があるわけではない。
葉は大きく、粗い鋸歯がある。
オカダイコンの葉 横須賀市・衣笠山公園 2017/10/09
近似種にヌマダイコンあり。名前の通り湿地などの湿り気強い場所に生える。痩果の表面に突起が多い点が最大の違い。葉は小さめで、鋸歯は浅め。
オカダイコンの花
形状はコセンダングサ(小栴檀草)を思わせるもので、薄ピンクに白色がたいへんかわいらしい。
オカダイコン 横須賀市・衣笠山公園 2017/10/09
オカダイコン 横須賀市・衣笠山公園 2017/10/09
オカダイコン 横須賀市・衣笠山公園 2017/10/09
オカダイコン 横須賀市・衣笠山公園 2017/10/09
オカダイコンの実
種子(のように見える痩果)は粘液にまみれており、特に冠毛状の突起部は粘液を大量に出していてべったべた。まるで納豆のようにべたべたべたべた強烈に貼り付きよく粘る。いわゆるひっつき虫の一種。粘着度は、身近な植物では最強と思われる。水で洗っても落ちない。但し乾燥には弱いようなので、ひたすら擦(こす)りに擦りつけて水分がなくなるのを待つと良い。表面は平滑。
オカダイコンの実 横須賀市・衣笠山公園 2016/11/06
衣笠山公園(10月中旬~下旬、かつては展望塔手前の園路沿いに一群のみあったが人為的に種子を播いたのか現在は園内全域にたいへん多い)
大楠山~衣笠山