ガーデン・シクラメン

Garden Cyclamen　ツツジ目／サクラソウ科／シクラメン属　花期／11月中旬～4月（またはほぼ通年）
学名／Cyclamen persicum Mill.

外来種改良種

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/01/11

園芸栽培される、地中海沿岸を原産とする多年草。旧来の一般的なシクラメンは両手で抱えるくらいの大きめの鉢植えで、高価で、室内置きしないといけなかった。それが平成8年（1996）埼玉県本庄市のたけいち農園・田島嶽（たけし）氏がミニシクラメンのうち地植え可能な品種をガーデンシクラメンと名付けて世に売り出したのが始まり。手のひらサイズの小ささで、安価で、冬でも（霜さえ降りなければ）庭に植えてあるいは鉢植えで屋外で栽培できる、とあって、ガーデニングブームにも乗っかって瞬く間に爆発的な人気を獲得。今やパンジー／ビオラと並んで冬を彩るド定番の花という地位を築いている。早ければ10月上旬から（寒い地域で生産されたものが）店頭に並ぶだろうが（普通種で1鉢300円程度）、人が”まだ暑い”と感じる日差しがあるうちは（冬向けの植物全般に共通して、絶対に入手したい売り切れ必至の品種を除いて）買ってはいけない。買うのは早くとも10月下旬以降、できれば11月に入ってから。花の姿も毎年毎年どんどん進化を続けており、また来年には新しい品種が続々登場してくるに違いない。斑入り（ふいり）葉の品種も。数多く市場に出回るのは年内いっぱいで、正月が明けると一気に売り場から消え去るので要注意。なお、”屋外でも栽培できる”ではなく”屋外で栽培しなければ駄目”。室内置きしてはいけない。また霜が降りるような寒さに当ててしまうとさすがに花が傷んでしまうため、地植えであれば寒冷紗（かんれいしゃ）を掛けたり、鉢植えであれば軒下に置いたり、冷え込む夜間は玄関に取り込む、などする必要はある。寒いうちは日光によく当てること。

花壇に植えられた#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2021/01/10

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/12/08

一般的なシクラメン同様に、ガーデンシクラメンも過湿を嫌うので水やり頻度には細心の注意を払うこと。水をやり過ぎると根腐れを起こし、球根はぶよぶよ柔らかくなって、終わり。後手の対処を試みて悪あがきをしたところでどうせもう復活はしないので、廃棄処分になる。

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/01/11

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/01/11

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2021/01/10

ガーデンシクラメンの葉も一般的なシクラメン同様にカンアオイ（寒葵）みたいな姿をしている。

#ガーデンシクラメンの葉　平塚市・花菜ガーデン　2018/12/07

#ガーデンシクラメンの葉　鎌倉市・五所神社　2017/02/25

ガーデンシクラメンの球根も一般的なシクラメン同様に大きくて扁平なもの。

#ガーデンシクラメンの根腐れした球根　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/28

ガーデンシクラメンの花

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/01/11

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/01/11

#ガーデンシクラメン　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/01/11

#ガーデンシクラメン　茅ヶ崎市浜之郷　2020/01/13

#ガーデンシクラメン　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/23

#ガーデンシクラメン　藤沢市江の島・春巳屋商店　2018/12/19

春暖かくなって蕾はあれども花咲かず、と異変を感じ始めたら、直射日光に当て過ぎている可能性。葉が茶色く焼けてしまう前に早いうちに明るい日陰へ移動させたい。上手に育てれば通年花を咲かせてくれるものも多い。

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