カワラナデシコ

河原撫子 ナデシコ目/ナデシコ科/ナデシコ属 花期/5月下旬~8月
学名/Dianthus superbus L. var. longicalycinus (Maxim.) F.N.Williams

自生種改良種稀少保護

ナデシコはナデシコ属の総称で、基本的には、線香花火がぱっと開いたような五枚花弁のこのカワラナデシコを指す。花は貨幣ほどの小ささで、色は白から濃いピンクまで。薄ピンク色が一般的か。自生種でかつてはそこかしこで見られたはずもその姿を人知れず消してしまっており、今となってはもはやお目にかかれるものではない。園芸種も様々あり。舶来ものはカーネーションという。

カワラナデシコ 鎌倉市・常栄寺 2011/07/28

#カワラナデシコ 鎌倉市・常栄寺 2011/07/28

元来は河原などの草地に生える。神奈川県内の河原はことごとく人為的な土手が造成されており、持ち込んだ盛土に種子が混入していたのだろう外来種がはびこってしまっており、日本自生の野草が生える場所などまったくといっていいほどありはしない。平塚市の花水川(はなみずがわ)河口域に撫子原(なでしこはら)という名前の地区があるがナデシコはここにも生えていない。

カワラナデシコ 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2016/12/09

#カワラナデシコ 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2016/12/09

日本人女性を大和撫子(やまとなでしこ)と称するのは、純愛を表すこの花に由来する。現代では女子サッカー日本代表チームの愛称「なでしこジャパン」が有名か。

現代の感覚に合致しないが、「秋の七草」の一つ。見頃は7月中旬。
平塚市の花に制定されている。

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