Pawpaw モクレン目/バンレイシ科/ポポー属 花期/4月中旬~5月中旬 結実期/9月中旬~10月中旬
学名/Asimina triloba (L.) Dunal
食用外来種改良種駆除稀少
#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
果樹として露地栽培されることがある北米原産の落葉低木ないし小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。名は、ポポーノキ(ぽぽーの木)、ポーポーなどとも。和名はアケビガキ(木通柿)。おそらく多くの人は名前も聞いたことがないだろう、珍しい果樹である。熟した柔らかい果実は日持ちせず傷みやすいため一般的な市場には流通せず、従ってスーパーマーケットなどで実が販売されることはない。食べてみたくば、自家栽培するか(複数品種を合わせて植えておかないと結果しにくい性質あり)、細々と生産している農家の直売所などで見つけ出すしかないだろう。よって”幻の果実”と評されることがある。意外と、身近なところで農地の片隅だとか民家の庭でちらほらと栽培されていたりはするのだけれど。神奈川県内で逸出帰化が確認されている。
開花中の#ポポー 寒川町岡田 2021/04/16
開花中の#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
開花中の#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
開花中の#ポポー 茅ヶ崎市萩園 2022/05/08
#ポポー 二宮町・東京大学果樹園跡地 2023/09/12
#ポポー 中井町古怒田(こぬた) 2022/09/04
#ポポー 中井町古怒田 2022/09/04
#ポポーの花時の若葉 寒川町田端 2023/04/23
#ポポーの葉 茅ヶ崎市萩園 2022/07/01
#ポポーの葉 二宮町・東京大学果樹園跡地 2023/09/12
ポポーの花
花色は、暗褐色、赤褐色、臙脂色(えんじ-)、そんな感じのクロバナロウバイ(黒花蝋梅)に近い珍しい色。虫媒花(ちゅうばいか)なのだろう、花には大小のハエ(蠅)がたかっている。となると結構くさいのかと思いきやさほどでなく、キュウリ(胡瓜)っぽいにおいがちょっとだけ感じられる程度。
#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
#ポポー 寒川町田端 2023/04/23
#ポポーの萼 寒川町田端 2023/04/23
#ポポーの花後 寒川町田端 2023/04/23
ポポーの実
ぱっくり割れないアケビ(木通)、つまりムベ(郁子)に似た大きさと形。完熟するとリンゴ(林檎)を強烈にしたような酸味のある甘い香りをぷんぷん放つ。食感はねっとりなめらかで、ドリアンのよう。味はバナナに近いか。度を越して濃厚。おいしいと評す人も多かろうとは思われるも、ちょっと癖があるのでどうか。
#ポポーの未熟な実 茅ヶ崎市萩園 2019/08/21
#ポポーの未熟な実 茅ヶ崎市萩園 2019/08/21
#ポポーの未熟な実 茅ヶ崎市萩園 2019/08/21
#ポポーの未熟な実 中井町古怒田 2022/09/04
#ポポーの熟した実 小田原市久野産 2023/09/27
#ポポーの熟した実 小田原市久野産 2023/09/27
#ポポーの熟した実 小田原市久野産 2023/09/27
#ポポーの熟した実 小田原市久野産 2023/10/08
二宮町・#東京大学果樹園跡地(東京大学大学院農学生命科学研究科附属農場二宮果樹園跡地)
#小田原市久野(小田原フラワーガーデン南西の農地設置の直売所で安価に販売、要小銭)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)