アケビ

木通、通草 キンポウゲ目/アケビ科/アケビ属 花期/4月 結実期/10月

食用自生種保護

アケビの実 箱根湿性花園 2017/10/01

#アケビの実 箱根湿性花園 2017/10/01

山地や丘陵地の林内に生える落葉藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。知名度抜群のあのアケビはじつは意外と身近な植物で、なにも丹沢などの山地まで出向く必要もなく、湘南・鎌倉・三浦半島でもそれなりの規模の林があれば結構たくさん生えているありきたりな普通種である。とはいえ蔓植物なため人目に付けば目障りであるとして刈払いされてしまいやすく、実ができるくらいに大きく育った株はなかなか見かけないのは残念。大きな株は他の木に絡まって頭上遙か高いところ(肉眼では視認できないほどの高所)までのぼってそこで開花し実を付けるため、尚更人目には触れず、秋に実が落ちてきてようやくそこにアケビの木が生えていたのかと気づかされる始末。地面すれすれの低所で若い株はたくさん見かけるが、こちらは実はおろか花も咲かない。

葉は、鋸歯がない小葉五枚の掌状葉。これが大きな目印である。

アケビとミツバアケビ(三葉木通)の自然交配種はゴヨウアケビ(五葉木通)という。両者が交じり合っているため葉は三枚から五枚で、僅かに鋸歯がある。

アケビの仲間にはアケビコノハ(通草木葉蛾)というガ(蛾)の変ちくりんな幼虫が付くことがある。目玉模様を強調する決めポーズをする。

アケビコノハの幼虫 小田原市・太閤一夜城と長興山史跡巡りコース 2018/08/26

アケビコノハの幼虫 小田原市・太閤一夜城と長興山史跡巡りコース 2018/08/26

アケビの花

淡紅紫色の可愛らしい花を付ける。アケビの仲間は自家不和合性(自家不稔性、自家不結実性)で知られ、実を付けるには他家受粉を要す。

アケビ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/03/29

#アケビ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/03/29

小振りなものが雄花。柄(え)が長いためやや突き出るように咲き、一回り大きく、多数の花柱があるものが雌花。雄花は白く雌花は紫という傾向があるような気がしないでもないが、色の違いはあまりあてにならない。

アケビの雄花と雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/03/29

#アケビの雄花と雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/03/29

アケビの実

実を付けるには株が結構なまで大きく成長しないといけないが、湘南・鎌倉・三浦半島ではそこまで大きなアケビはまず見ない。間近で観察できるアケビの実はかなり稀少。またハイキングコース沿いに生えているものであれば、人に見つかれば実はすぐにもぎ取られ持ち去られてしまうだろう。

アケビの実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2018/10/16

アケビの実 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2018/10/16

実はミツバアケビのように紫色を帯びることなく茶色。ミツバアケビ同様に、熟すと口をぱかっと開ける。

アケビの実 茅ヶ崎市・清水谷 2016/10/25

アケビの実 茅ヶ崎市・清水谷 2016/10/25

アケビ(とミツバアケビ)の実は(タネを除いて)食べられる。口を開けたアケビには虫がたかって乾燥もするので、口を開けたか開けないかぐらいのものが食べ頃。タネ周りの”わた”は甘いので、果物として生食用に。口に含んでタネだけぺっと吐き出すとよい。皮(と果肉)は小さめに刻んで、ナス(茄子)のように炒め物や天麩羅に。

アケビの実 茅ヶ崎市・清水谷 2016/10/25

アケビの実 茅ヶ崎市・清水谷 2016/10/25

アケビの実の皮 茅ヶ崎市・清水谷 2016/10/25

アケビの実の皮 茅ヶ崎市・清水谷 2016/10/25

アケビの実はミツバアケビに比べてやや小さめで皮は薄く、少し華奢な印象。いつまで待っても口を開けないアケビの実らしきものあらば近似種のムベ(郁子)。ムベもよく民家の庭などで栽培されている。


夫婦池公園(下池奥「のんびり草地」)、清水谷、#氷室椿庭園(身体障害者用駐車場西側フェンス=立入禁止、実多い)

長柄桜山古墳群(長柄交差点分岐~第2号墳)、#極楽寺(御休處前庭にアケビとミツバアケビ ※撮影不可)

#箱根湿性花園

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