ミツバアケビ

三葉木通、三葉通草 キンポウゲ目/アケビ科/アケビ属 花期/4月 結実期/10月 黄葉/11月下旬~12月

食用自生種保護

林内に生える落葉藤本(とうほん)。雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。アケビ(木通)の近似種。葉は三枚で鋸歯がある。湘南・鎌倉・三浦半島ではアケビより一般的で無数に生えており、実を付けるまで成長した株は多くはないが稀に見かける。

ミツバアケビの花

花は紫色が濃い。柄が短く、花数少なく、花弁(に見える萼)が大きい方が雌花。柄が長く、花数かなり多く、小さい方が雄花。アケビの仲間は自家不和合性(自家不稔性、自家不結実性)で知られ、実を付けるには他家受粉を要す。

ミツバアケビ 藤沢市・川名清水谷戸 2017/04/02

ミツバアケビ 藤沢市・川名清水谷戸 2017/04/02

ミツバアケビの実

初夏に膨らんだ緑色の実が紫色を帯びて熟れるのは秋。実に縦に線が入ったと思ったらもう二三日でぱっくり割れる。”開け実(あけみ)”転じてアケビなのだとか。秋らしい姿に、スケッチ等のモチーフとして好まれる。割れてしまった果実は乾燥して風味が落ちてゆくので、食べることを目的とするのであればじつは縦割れする直前を見計らって収穫する方がよい。食用にはアケビより実が大きく肉厚なミツバアケビの方が適すとされ、ミツバアケビの方が味が良いという人も多い。

ミツバアケビ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01

ミツバアケビ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01

食用の果肉となるのは、一般には”中の実”などと称される胎座(たいざ)の部分。バナナの果肉がぱさついたような姿であるが、水分を多く含んでおりかなりしっとりした柔らかい綿(わた)である。生のままタネごと口に含んでしゃぶり食べ、タネはぺっと吐き出す。冷やしてもよい。青臭さは感じられず、カキ(柿)のように甘い。実が割れてしばらくたつと綿にはハエ(蠅)などがたかってしまい、鳥に見つかれば綿だけそっくり食べられてしまうことも。
皮(果皮)も、ナス(茄子)に似たものとして肉詰めなどにし食べられる。フキノトウ(蕗の薹)など野生の山菜類に共通する苦味があるため食べる人を選ぶかも。

ミツバアケビの実 鎌倉市台 2012/09/11

ミツバアケビの実 鎌倉市台 2012/09/11

ミツバアケビの黄葉

ミツバアケビのぱっとしない黄葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/11/15

ミツバアケビのぱっとしない黄葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/11/15


天園ハイキングコース

太田和つつじの丘、前田橋、鎌倉市大町・松岡表具店

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