夏椿 ツツジ目/ツバキ科/ナツツバキ属 花期/6月上旬~中旬
学名/Stewartia pseudocamellia Maxim.
改良種
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」
#ナツツバキ 藤沢市・新林公園 2017/06/12
富士山周辺に多い落葉高木。花はツバキ(椿)だが葉がちょっと違う。釈尊入滅を看取ったサラソウジュ(沙羅双樹)の代用木として扱われ、シャラノキ(娑羅樹)とも呼ばれる。神奈川県内では西丹沢にわずかに自生があるらしい。湘南・鎌倉・三浦半島では栽培ものを時折見かけるのみ。なお釈迦は菩提樹の木陰で悟りを開いたとされるが、その菩提樹ことインドボダイジュ(印度菩提樹)の代用木はボダイジュ(菩提樹)である。
#ナツツバキ 相模原市緑区・相模原北公園 2020/06/16
#ナツツバキ 相模原市緑区・相模原北公園 2020/06/16
#ナツツバキ 藤沢市・新林公園 2017/06/12
#ナツツバキ 藤沢市・新林公園 2017/06/12
#ナツツバキ 相模原市緑区・相模原北公園 2020/06/16
葉は柔らかな印象。鋸歯は細かい。
#ナツツバキの葉 藤沢市・新林公園 2017/06/12
#ナツツバキの幹(樹皮) 東京都八王子市・上柚木公園 2024/06/17
#ナツツバキの幹(樹皮) 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2018/05/24
#ナツツバキの幹(樹皮) 相模原市緑区・相模原北公園 2020/06/16
花が小振りな近似種にヒメシャラ(姫沙羅)がある。名前が紛らわしいナツロウバイ(夏蝋梅)はまったくの別種。
ナツツバキの花
花色は白。僅かに紅をさすことも。花弁の縁(ふち)は縮れる。
#ナツツバキ 藤沢市・新林公園 2017/06/12
#ナツツバキ 藤沢市・新林公園 2017/06/12
#ナツツバキ 藤沢市・新林公園 2017/06/12
#ナツツバキ 東京都八王子市・上柚木公園 2024/06/17
一日花なので咲いたその日に散ってしまうが、栽培ものであればちらほら見かけるし花付きも悪くないので見逃してしまうことはないだろう。開花はちょうどハナショウブ(花菖蒲)が見頃を迎えている時期と重なる。
#ナツツバキの落ち花 藤沢市・新林公園 2017/06/12
夕方に花弁と雄蕊のセットが崩壊せずに丸ごとぽとりと落下する。子房の付け根から甘い蜜でも出るのか、小さなアリ(蟻)がむさぼりついていることが多い。
#ナツツバキの花が落ちた後の雌蕊 藤沢市・新林公園 2017/06/12
蕾もうっすら赤みがさして、モモ(桃)の赤ちゃんのようでかわいらしい。
#ナツツバキの蕾 藤沢市・新林公園 2017/06/12
#ナツツバキの蕾 藤沢市・新林公園 2017/06/12
鎌倉では材木座地区で五所神社の乱材祭(みざいまつり)が行われている頃。参道にナツツバキ並木を整備したらさぞ祭りに花を添えてくれるに違いない。
ナツツバキの実
#ナツツバキの若い実 鎌倉中央公園 2018/07/08
翌年の花期まで残った#ナツツバキの実(矢印の先に種子) 藤沢市・新林公園 2017/06/12
横浜市戸塚区・#小雀公園(ヒメシャラも)
#報国寺、#明月院(中門入って玄関手前右手、サラソウジュとして)、#東慶寺、#円覚寺、#長谷寺(妙智池畔河津桜横、目線に花あり)、#成就院(山門入って正面左手、蔵前、花はいずれも高所)、#新林公園(長屋門の南並びに低木)
#YRP光の丘水辺公園(管理棟前、6月上旬~中旬)、藤沢市・#舟地蔵公園(花の入口(東口)付近)、#氷室椿庭園、#大磯町郷土資料館(鴫立沢碑ある庭園内)
相模原市緑区・#相模原北公園(ピクニック広場、水辺の広場西側)