コハクサンボク

小白山木 マツムシソウ目/ガマズミ科/ガマズミ属 花期/4月~5月上旬 結実期/9月~10月
学名/Viburnum japonicum (Thunb.) Spreng. var. fruticosum Nakai

自生種稀少保護

コハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

伊豆諸島の他は熱海と三浦半島の一ヶ所でのみ自生が確認されているだけの常緑の低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。伊豆諸島の八丈島から名前を取って別名ハチジョウハクサンボク(八丈白山木)とも。山口県以西と愛知県にのみ分布するハクサンボクの、樹高が2mにしかならない矮性(わいせい)の変種。木の背丈が低いというだけで、葉が小さいとか花序が小さいとかはないので、(ハクサンボク自体が神奈川県内では希少な上に刈り込まれて低木状態を維持しているため)見て違いが判るものでなし。現在は変異の範疇としてハクサンボクに含めるものとする考え方の方が主流。※当サイトでは、伊豆諸島周辺に隔離分布するという特異な点があり神奈川県内にも自生があることから、従来通り変種として別頁を設けた。『神奈川県植物誌2018』は”生育環境からみて自然分布と考えられ”ると述べておきながら、なぜか神奈川県レッドリスト2020には掲載がない。「絶滅危惧IA類」相当の希少種ではないのか。

開花中のコハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

開花中のコハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

咲き終わりかけのコハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

咲き終わりかけのコハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

葉はハクサンボクに同じ。紛らわしい近似種ガマズミ(莢蒾)と違って(葉のみならず全体的に)無毛である。特に葉の表側はつるっとしていて光沢があり、見た目にきれい。

コハクサンボクの葉 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの葉 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの葉 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの葉 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの葉 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの葉 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの葉裏 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの葉裏 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの花

ハクサンボクに同じ。見頃は4月中旬。

コハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボク 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボク(やや咲き終わりかけ) 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボク(やや咲き終わりかけ) 横浜市金沢区・野島公園 2023/04/18

コハクサンボクの実

ハクサンボクに同じ。令和5年(2023)猛暑の影響で不作不良と思われる。

コハクサンボクの実 横浜市金沢区・野島公園 2023/09/29

コハクサンボクの実 横浜市金沢区・野島公園 2023/09/29

コハクサンボクの熟した実 横浜市金沢区・野島公園 2023/09/29

コハクサンボクの熟した実 横浜市金沢区・野島公園 2023/09/29


横浜市金沢区・野島公園

参考資料

『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)

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