莢蒾 マツムシソウ目/ガマズミ科/ガマズミ属 花期/5月中旬~6月上旬 結実期/10月中旬~11月 紅葉/11月上旬~中旬
学名/Viburnum dilatatum Thunb.
食用自生種
ガマズミ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2017/05/16
林縁部や草地に生える落葉中低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。ミズキ(水木)を見飽きた頃にガマズミは開花する。ミズキ同様に葉の上に白花をこんもり咲かせるが、こちらは樹高2~3mの背丈が低めの木。
林縁部に生えたガマズミ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
葉の形状と、見ていると宗家 源吉兆庵の「福渡せんべい(ふくわたし-、かつて鎌倉本店では「鎌倉せんべい」の名前で販売されていた)」が食べたくなってくるようなくっきり窪んだ直線的な葉脈が特徴。
#ガマズミの葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/05/21
形状はたいへん幅広で丸っこいものが多いが、そうでもないものもある。大きさも大小安定しない。
ガマズミの細めの葉 横須賀市・鷹取山ハイキングコース 2018/10/30
ガマズミらしい幅広の葉 横須賀市・鷹取山ハイキングコース 2018/10/30
ガマズミを見つけたら葉を触って感触を覚えてしまいたい。ガマズミの葉は有毛で、表裏ともにざらざらがさがさ。ガマズミの近似種ではコバノガマズミ(小葉の莢蒾)が知られるが、三浦半島にはその変種ともいわれるテリハコバノガマズミ(照葉小葉の莢蒾)あり。コバノガマズミも葉はざらざら、テリハコバノガマズミの葉は表面がつるつるしており気持ちのよい触り心地。
ガマズミとテリハコバノガマズミの葉の比較 2018/10/30
ガマズミの花
白色の小花はウメ(梅)のように花弁が丸っこいのが特徴。
ガマズミ 鎌倉中央公園 2017/05/20
#ガマズミ 鎌倉市・浄妙寺 2017/05/21
ガマズミ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2017/05/16
ガマズミ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/05/21
ガマズミの実
赤く熟した実は果実酒にできる。実の中には比較的大きめなタネあり。
ガマズミの実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ガマズミの実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ガマズミの実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ガマズミの実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ガマズミの実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2018/10/18
ガマズミの実は、適度に甘く、適度な酸味がある。嫌な癖がないので食べやすく、テレビを見ながらブドウ(葡萄)代わりにぱくぱくいけちゃうかもしれない。
ガマズミの虫こぶ
虫こぶまたは虫癭(ちゅうえい)とは、植物に小さな虫の幼虫などが寄生することによってできる不思議なこぶ状の膨らみのこと。
ガマズミミケフシ
ガマズミの実が膨れて瘤(こぶ)状になったもの。明らかに正常な実ではなく、毛が生えたふかふかの膨らみになる。ミケは三毛猫のミケではなく実に毛が生えることから。ガマズミミケフシタマバエの幼虫が寄生している状態という。
ガマズミミケフシ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/08/02
ガマズミミケフシ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/08/02
ガマズミミケフシ 秦野市・葛葉緑地 2023/09/20
実が黄色っぽいのは品種キミノガマズミ(黄実の莢蒾)。
ガマズミの紅葉
#ガマズミの紅葉 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10
#ガマズミの紅葉 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10
東京都調布市・#神代植物公園(せせらぎの小路休憩所にミヤマガマズミ、樹名板あり、近辺にコバノガマズミも)、横浜市金沢区・#金沢自然公園、横浜市栄区・横浜自然観察の森、横浜市戸塚区・舞岡公園(耕作体験田んぼ、小谷戸の里)
横須賀市・鷹取山ハイキングコース(京急田浦駅~鷹取山)、#浄妙寺(散策路)、大庭城址公園(花の広場入口)