キミノガマズミ

黄実の莢蒾 マツムシソウ目/ガマズミ科/ガマズミ属 花期/5月中旬~6月上旬 結実期/10月中旬~11月
学名/Viburnum dilatatum Thunb. form. xanthocarpum Rehder

稀少

キミノガマズミの黄色く色付いてきた実(毛に覆われているのは虫こぶ) 箱根湿生花園 2023/10/03

#キミノガマズミの黄色く色付いてきた実(毛に覆われているのは虫こぶ) 箱根湿生花園 2023/10/03

園芸栽培される落葉中低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。ふつう赤色の実を付けるガマズミの、黄色い実がなる品種。日本国内では、昭和6年(1931)に神奈川県津久井郡の根小屋(ねごや、現相模原市緑区津久井町(-ちょう)根小屋)で採取された標本を元に、植物学者牧野富太郎博士が和名を付けたもの。そもそもは突然変異で自然発生したものなのか、人の手が加わって生まれた園芸品種なのかは不明。中国などからの輸入ものである可能性も。神奈川県内では植物園などに植栽されることが希にある程度。日本の自然界に生えているものがあるのかどうかはわからない。

キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

#キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

#キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

実が黄色くなってきたキミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/10/03

実が黄色くなってきた#キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/10/03

キミノガマズミの花

ガマズミと相違はないと思われる。

キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

#キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

#キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

#キミノガマズミ 箱根湿生花園 2023/06/10

掲載写真では葯(やく)の色がやや濃いように感じられるだろうが、花期後半で花粉を飛ばし終えた古い葯が黒ずんだというだけ。

キミノガマズミの実

通常の赤色ではなく、(オレンジ色に近い)黄色に色付く。ガマズミ同様の虫こぶができることがある。

キミノガマズミの実(毛に覆われているのは虫こぶ) 箱根湿生花園 2023/10/30

#キミノガマズミの実(毛に覆われているのは虫こぶ) 箱根湿生花園 2023/10/30

キミノガマズミの実(毛に覆われているのは虫こぶ) 箱根湿生花園 2022/10/27

#キミノガマズミの実(毛に覆われているのは虫こぶ) 箱根湿生花園 2022/10/27


東京都八王子市・#長池公園(駐車場)、横浜市戸塚区・小雀公園(自然発生の実生という、実の色付きは遅く11月上旬~中旬)

相模原市緑区根小屋・#久保田酒造、#箱根湿生花園(サービスガーデンと企画展示場の案内板隣、実は虫こぶが多い)

参考資料

牧野富太郎「断枝片葉(其五十三) 黄實ノがまずみ」
/ 『植物研究雑誌 第8巻第1号』 牧野富太郎編集 津村研究所出版部発行(1932)

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