芙蓉 アオイ目/アオイ科/フヨウ属 花期/7月中旬~9月 結実期/10月中旬~2月
生態系被害防止外来種リスト「総合対策外来種」
#フヨウ 鎌倉市・大巧寺 2017/08/07
園芸栽培される落葉低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。中国原産か。日本では九州辺りに自生があるとかどうとか。真夏を彩る代表的な庭木としてよく栽培される。観賞に堪えうる花期が非常に長く、毎日毎日新しい大きな花を咲かせ続けるのでお得。花は同時期に咲くムクゲ(木槿)によく似るが、樹形と葉の形状がまったく異なるため区別は容易。湘南・鎌倉・三浦半島では、特に鎌倉の寺境内には必ずといってよいほどあるド定番。民家の庭や公園にも。
#フヨウ 鎌倉市・大巧寺 2017/08/07
樹形はこんもり、アジサイ(紫陽花)のよう。場所は取る。
#フヨウ 鎌倉市・海蔵寺 2017/09/05
#フヨウ 鎌倉市・大巧寺 2019/08/27
フヨウが生態系被害防止外来種リストに挙げられているのは南西諸島(沖縄県の台湾間近な島々)に分布するサキシマフヨウ(先島芙蓉)保護の観点からであって、一般には関係のないところの話。神奈川県では市街地の道路沿いに帰化しかけているのかいないのか怪しい個体はないでもないが、特に問題視するほどのことはなし。
同系統の花ながら人の背丈より低い草であったらアメリカフヨウ(アメリカ芙蓉)の可能性。葉が掌状(しょうじょう)でない。
フヨウの花
花は一重で、(やや淡い)ピンク色か白色。蕾と花と花殻(はながら)で色の変化はなく同色である。一日花なので、観賞はよく晴れた日の昼頃までに。薄暗くなってくると花は萎(しぼ)んで終わる。
#フヨウ 鎌倉市・海蔵寺 2017/09/05
#フヨウ 鎌倉市・海蔵寺 2017/09/05
フヨウの雌蕊はくいっと曲がって真上を向く。
#フヨウの蕊 茅ヶ崎市・小出川GardenBee 2018/09/24
#フヨウの蕊 茅ヶ崎市・小出川GardenBee 2018/09/24
#フヨウ 鎌倉市山ノ内 2017/08/27
#フヨウ(白花)の赤く染まらない花殻 鎌倉市山ノ内 2017/08/27
八重咲きで、朝は白色で赤く染まって萎んでゆく品種はスイフヨウ(酔芙蓉)という。一重咲きの品種もありフヨウとややこしい。
アオイ科の花はだいたいがハイビスカスっぽい。畑で咲いている小振りなものはワタ(綿)、巨大植物ならオクラ(秋葵)。木に黄色い花ならハマボウ(浜朴)。花だけ見ると紛らわしい。
フヨウの実
葉が残っているうちはフヨウの実として認識できるが、完全に葉が落ちた真冬に実の残骸だけが目立つ姿は「これはいったい何の実だろう」とちょっと気になる存在に。
#フヨウの実 横浜市南区・こども植物園 2017/10/18
#フヨウの実 横浜市南区・こども植物園 2017/10/18
#フヨウの実 横浜市南区・こども植物園 2017/10/18