ナギ

梛 マツ目/マキ科/ナギ属 花期/5月 結実期/10月

ナギの葉 藤沢市・長久保公園 2017/09/11

#ナギの葉 藤沢市・長久保公園 2017/09/11

九州や四国などの温暖地に自生する常緑高木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。葉はどう見ても広葉樹のそれであるが、イヌマキ(犬槇)の仲間で針葉樹に分類される。神奈川県内では、公園や社寺境内に植樹されているものを見かける。ナギという名が「凪ぐ(なぐ)」(風などが静まること)に通じることから、一族や国家の安寧を祈る意味で植えられた縁起物か。あるいは怨敵を「薙ぎ払う(なぎはらう)」意味だったかもしれない。

ナギの葉 藤沢市・長久保公園 2017/09/11

#ナギの葉 藤沢市・長久保公園 2017/09/11

ナギと熊野


ナギの木は熊野権現の御神木である。和歌山県新宮市・熊野速玉大社の御神木であるナギの巨木が国指定天然記念物「熊野速玉神社のナギ」として有名。平治元年(1159)に(平清盛の長男である)平重盛が植えたとされる。

ナギと源頼朝・北条政子


静岡県熱海市・伊豆山神社(いずさん-)は蛭ヶ小島(ひるがこじま)に流されていた源頼朝と北条政子が密会した地と伝えられる。伊豆山神社の御神木はナギであり、頼朝・政子の逸話からナギの葉が良縁成就のお守りとして人気が高い。ナギの対生する葉は仲睦まじい夫婦に見立てられ、また整列したたくさんの葉脈のおかげて葉は手で引っ張っても千切れることがない(実際はそうでもない)ため、縁起が担がれた。政子も頼朝と結ばれんとして、ナギの葉をお守りとしていたとかどうとか。

平成26年(2014)12月28日 伊豆山神社は、御神木保護のため「霊符 梛の葉守」(男梛乃葉・め梛乃葉を封入、初穂料1,000円)の奉製を終了すると発表。

ナギの花

姿形から察してもイヌマキと同様なのではないかと思われる。

穂状に立ち上がるのが(雄株の)雄花。

ナギの雄花 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

#ナギの雄花 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

ナギの雄花 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

#ナギの雄花 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

実の赤ちゃんのような姿をしているものが(雌株の)雌花。坊主っくりの基部にある穴らしきものが花粉の取り込み口である珠孔(しゅこう)かもしれない。

ナギの雌花(実にややなり始めているか) 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

#ナギの雌花(実にややなり始めているか) 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

ナギの雌花(実にややなり始めているか) 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

#ナギの雌花(実にややなり始めているか) 鎌倉市・収玄寺 2019/05/25

ナギの実

若い実(のように見えるが裸子植物なので種子である)はイチョウ(公孫樹)の実であるギンナン(銀杏)のよう。神社ではナギの実から採った油で石灯籠に火を灯していたとかいう。

ナギの若い実 藤沢市・長久保公園 2017/09/11

#ナギの若い実 藤沢市・長久保公園 2017/09/11

ナギの色付きかけた実 鎌倉市・収玄寺 2019/08/27

#ナギの色付きかけた実 鎌倉市・収玄寺 2019/08/27


三浦市下宮田・#延寿寺(かまくらと三浦半島の古木・名木50選)、逗子市・#法性寺、#長久保公園(雌株)

#鶴岡八幡宮(馬場・トイレ向かいのカンザクラ(寒桜)などの並び=9月中旬~10月上旬 立入不可(例祭に伴う流鏑馬神事および崇敬者大祭に伴う流鏑馬神事で馬場が整備されているため)、参道と県立近代美術館鎌倉館の連結通路脇)、#浄見寺(オハツキイチョウの石段向い)

相模原市・#無量光寺(一遍上人の杖が根付いたという「さかさナギの木」)、静岡県熱海市#・伊豆山神社

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