山葡萄 ブドウ目/ブドウ科/ブドウ属 花期/(富士山須走口)6月中旬~下旬 結実期/(富士山須走口)9月下旬~10月
学名/Vitis coignetiae Pulliat ex Planch.
食用稀少保護
ヤマブドウ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
林縁部などに生える落葉藤本(とうほん)で、雌雄異株(しゆういしゅ)。日本自生のブドウで、名前の通り山地に分布。低山ではシカ(鹿)の食害で大きく数を減らしている。神奈川県内では丹沢の高山(こうざん)にのみ自生が残っていると聞く。箱根にはなぜかない。湘南・鎌倉・三浦半島に生えているのは近似種のエビヅル(蝦蔓)およびノブドウ(野葡萄)でヤマブドウはない。
ヤマブドウの(花期の)葉 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/06/20
ヤマブドウの(花期の)葉 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/06/20
ヤマブドウの葉はエビヅルよりも明らかに大きい。葉裏は有毛で、ふかふか手触り。
ヤマブドウの(花期の)葉裏 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/06/20
ヤマブドウの(結実期の)葉 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウの(結実期の)葉 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウの(結実期の)葉 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウの(結実期の)葉裏 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウの花
ヤマブドウの実
雌雄異株のせいもあって、実を付けている株はあまり多くない。また他の樹木に絡まって高所にのぼって茂るため、実は手が届かない遙か頭上になっていることも。意識して探さない限りなかなか人目には触れないかもしれない。味はブドウに似るが酸味が強く、すっぱさのインパクトはときに梅干しレベル。品種改良された甘くておいしいブドウに親しんでしまっている我々の口にはまったく合わない。食べられはするが、また食べたくなるほどおいしいものでない。他県ではヤマブドウを栽培している地域もあるが、もっぱらワインの醸造用として。
ヤマブドウ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ヤマブドウ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
東京都文京区・#小石川植物園(分類標本園)
静岡県小山町・富士山須走口・県道150号ふじあざみライン(※富士山の夏山期間(7月中旬~9月中旬)マイカー規制あり=一般車通行不可、積雪期間(11月下旬~4月下旬)全面通行止、その他工事に伴う通行止め多い、積雪時チェーン規制)、山梨県富士河口湖町・御坂みち(三ツ峠入口~三ツ峠登山口、天下茶屋)