ヤブミョウガ

薮茗荷 ツユクサ目/ツユクサ科/ヤブミョウガ属 花期/7月下旬~8月 結実期/9月~11月
学名/Pollia japonica Thunb.

自生種

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

やや湿りがちな暗い林床に生える多年草。地下茎で増えるためよく群生しやすい。特に他の野草が生えづらいスギ(杉)などの針葉樹林ではヤブミョウガの独壇場となっているところも多い。土がじめじめしがちな鎌倉の薄暗い谷戸(やと)奥地でよく見かける。湘南・鎌倉・三浦半島で普通種。

スギ林に群生したヤブミョウガ 藤沢市・新林公園 2022/07/20

スギ林に群生したヤブミョウガ 藤沢市・新林公園 2022/07/20

スギ林に群生したヤブミョウガ 藤沢市・新林公園 2022/07/20

スギ林に群生したヤブミョウガ 藤沢市・新林公園 2022/07/20

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉市・妙本寺 2016/09/12

ヤブミョウガ 鎌倉市・妙本寺 2016/09/12

名は、森の中の草地に生えるミョウガのようなもの、の意。葉が似ているというだけでミョウガの仲間ではなく、食用にならない。

ヤブミョウガの葉 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガの葉 鎌倉中央公園 2018/07/08

直射日光が当たる場所にはふつうは生えないのでなかなか見かけることはない光景であるが、葉は炎天下に晒されると谷折りに畳まれる。水分の蒸発や葉焼けを抑制する意図と思われる。

直射日光が当たっているヤブミョウガと日陰のヤブミョウガの葉の違い 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2020/08/11

直射日光が当たっているヤブミョウガと日陰のヤブミョウガの葉の違い 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2020/08/11

名前が紛らわしいヤブラン(藪蘭)と混同せぬよう。

ヤブミョウガの花

直立した一本茎に花序ができる。小花は白色。大抵はクモ(蜘蛛)の巣まみれの見苦しい姿になってしまっている。

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガ 鎌倉中央公園 2018/07/08

ヤブミョウガの実

実は花が終わったらたちまち膨らむが、晩夏から目立つように。極薄緑色⇒水色⇒紺色⇒黒色と変化し熟す。きれいではあるが、実もまたクモの巣まみれになっていることが多く観賞に堪(た)えない。

ヤブミョウガの熟しかけの実 鎌倉市浄明寺・平成巡礼道入口 2018/09/28

ヤブミョウガの熟しかけの実 鎌倉市浄明寺・平成巡礼道入口 2018/09/28

ヤブミョウガの実 葉山町/逗子市・森戸川源流 2017/10/08

ヤブミョウガの実 葉山町/逗子市・森戸川源流 2017/10/08

ヤブミョウガの実 鎌倉市浄明寺・平成巡礼道入口 2018/09/28

ヤブミョウガの実 鎌倉市浄明寺・平成巡礼道入口 2018/09/28

ヤブミョウガの実 鎌倉市・佐助稲荷神社 2016/10/16

ヤブミョウガの実 鎌倉市・佐助稲荷神社 2016/10/16


横浜市金沢区・朝比奈切通・熊野神社(参道石段下の平場スギ林に大群生、やや早咲き、草刈り前に

大楠山(芦名口)、新林公園

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

ヤブラン

ミョウガ

ハナミョウガ

『ヤブミョウガ』へのコメント

  1. 里山ライフ 投稿日:2023/03/28(火) 10:00:48 ID:aee982a98 返信

    ※誤字と脱字を認めたため、「全文を訂正」し再投稿しました:

    昨夏、庭先にヤブミョウガを認めた。

    30年前、
    新居の記念樹かつシンボルツリーとして「ベニバナトチノキ」を芝庭の西側にオフセットして(単幹)植えた。
    友人から『大きくはならず、手間がかからず、芝庭に好適だから』と、
    オオデマリの挿し穂をプレゼントされ庭の中央南端に挿したが、あにはからんや大木(単幹)になった。
    そのとばっちりもあり、
    夏季、ベニバナトチノキの樹下は「木漏れ日も差さない」ほどで、かなり暗い。

    オオデマリとベニバナトチノキは、
    ともに枝が拡張し樹冠も大きいため、四季を通じて野鳥で大賑わい。
    きっと、ヒヨドリの「落し種」なのだろう(今冬、そのヤブミョウガの綺麗な青い実をヒヨドリが啄んでいた)。
    当初は芝庭での点景ベニバナトチノキだったが、
    今ではベニバナトチノキの暗い林床に育まれた景色に様変わりしている(おそらく、現在進行形)
    https://mirusiru.jp/nature/flower/kobagiboushi#comment-303

  2. 里山ライフ 投稿日:2023/03/28(火) 09:49:04 ID:aee982a98 返信

    昨夏、庭先にヤブミョウガを認めた。

    30年前、
    新居の記念樹かつシンボルツリーとして「ベニバナトチノキ」を芝庭の西側にオフセットして植えた。
    友人から『大きくはならず、手間がかからず、芝庭に好適だから』と、
    オオデマリの挿し穂をプレゼントされ庭の中央南端に挿したが、あにはからんや大木になった。
    そのとばっちりもあり、
    夏季、ベニバナトチノキの樹下は「木漏れ日も差さない」ほどで、かなり暗い。

    オオデマリとバニバナトチノキは、
    ともに枝が拡張し樹冠も大きいため、四季を通じて野鳥で大賑わい。
    きっと、ヒヨドリの「落し種」なのだろう。
    当初は芝庭での点景ベニバナトチノキだったが、
    今ではベニバナトチノキの暗い林床に育まれた景色に様変わりしている(おそらく、現在進行系)
    https://mirusiru.jp/nature/flower/kobagiboushi#comment-303

  3. おじじ 投稿日:2020/08/18(火) 22:49:20 ID:6e92ae23d 返信

    飯嶋市民の森でも、よく見かけられます。
    最近は、樹木が伐採され、林相が明るくなりましたので、生育環境が変わりました。
    それでも、しっかり花をつけてくれているので、うれしい限りです。