トモエソウ

巴草 キントラノオ目/オトギリソウ科/オトギリソウ属 花期/6月中旬~7月中旬
学名/Hypericum ascyron L.

薬用自生種稀少保護

トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

#トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

やや湿り気のある日当たり良い草地に生える多年草。オトギリソウ(弟切草)とほぼ同時期に開花するも花が比類なく大きく見栄えするもの。茎を一本背高に直立させて、草丈は人の腰から胸程度と結構大きなものとなる。湘南・鎌倉・三浦半島に分布がないわけではないようであるが見かける機会はまずない。人の手が加えられていない完全なる野生のものは皆無か。鎌倉の寺境内で栽培されているのは近似の外来種キンシバイ(金糸梅)ないしその園芸品種ヒペリカム・ヒドコート、あるいはビヨウヤナギ(未央柳)。公園に大量に植えられているのはヒペリカム・ヒドコート。トモエソウが栽培されていることはない。

トモエソウ 茅ヶ崎市 2019/07/10

#トモエソウ 茅ヶ崎市 2019/07/10

トモエソウとオトギリソウ(黄色花が咲いているもの)の大きさ比較 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05

#トモエソウと#オトギリソウ(黄色花が咲いているもの)の大きさ比較 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05

トモエソウの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

#トモエソウの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

トモエソウの花

茎や枝の頂上部に花を付ける。花弁は黄色で五枚。花の姿は同属のビヨウヤナギにやや似ているか。花弁は左右対称でなく、巴(ともえ)紋のような形状。現代人には扇風機のファンに喩(たとえ)えた方がわかりやすいか。蕾は一ヶ所に複数個できるも、花が大きくて場所を取るせいか同時に何個も花開くことはせず単独で咲いていることがほとんど。一日花らしい。よって、花見は昼過ぎくらいまでには済ませたい。咲き終わった花弁や雄蕊は落ちずに縮れて残るため、花期後半はやや見苦しい。咲き終わりが近づいていくると雄蕊は赤みを帯びてくるようである。

トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

#トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

#トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05

#トモエソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05

トモエソウ 茅ヶ崎市 2019/07/10

#トモエソウ 茅ヶ崎市 2019/07/10

トモエソウ 茅ヶ崎市 2019/07/10

#トモエソウ 茅ヶ崎市 2019/07/10

トモエソウの実

大きくよく目立つ。

トモエソウの若い実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26

#トモエソウの若い実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26


横浜市戸塚区・#舞岡公園(小谷戸の里 ※第1・第3月曜日(祝翌日)休館、瓜久保の家~北門の山側に少々=オトギリソウも少々、6月下旬)

藤沢市、#茅ヶ崎市

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

ビヨウヤナギ

ヒペリカム・カリシナム