弟切草 キントラノオ目/オトギリソウ科/オトギリソウ属 花期/6月中旬~7月中旬
薬用自生種稀少保護
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
山野の草地に生える多年草。物騒な名前は、薬草としての秘密を他人に漏らしてしまった弟を兄が怒って切り殺した、という嘘か本当かよくわからない故事に拠(よ)る。葉や萼、花弁に黒い点々がたくさんあるのが大きな特徴。切り殺された弟の血しぶきにでも喩(たと)えられたか。草丈は人の膝(ひざ)程度。神奈川県内に広く分布はあるらしいが、湘南・鎌倉・三浦半島で見かけることはまずないだろう。数が少ない。公園の花壇や鎌倉の寺境内で栽培されていることもない。
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
葉の形状は変異大きく様々なれど、およそ基部側が幅広な特徴ある形。葉身は3.5~5cm程度が主。人の手の小指くらいの長さである。対して、明らかに葉が小さい外来種がある。あまり目立ちはしないが葉には黒点あり。特に縁(ふち)の部分には黒点が多数並んでいる。
#オトギリソウの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウの葉の特徴 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウの葉にある黒点 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
葉が明らかに小さく、葉身1.5cm程度(大きい葉で2cm弱)しかなかったら外来の帰化雑草コゴメバオトギリ(小米葉弟切)である疑い。
オトギリソウの花
花弁は五枚で、花色はやや明るい黄色。花径は1.5cm程度と、初めて見たときは”思っていたより小さい”という印象を受けるのではないか。萼と花弁には黒点が条(すじ)状に多数入る。一日花とのことで、午後(十三時頃か)には咲き終わって花を閉じてしまうので、花見は必ず午前中に。
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05
#オトギリソウの午後になって閉じてしまった花 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/07/05 13:56
同時期に開花する同属のトモエソウ(巴草)は花が段違いに大きい。同様に黄色花であるが全体的な姿がまったく異なるクサレダマ(草連玉)も見頃を迎えているだろう。
横浜市戸塚区・#舞岡公園(小谷戸の里 ※第1・第3月曜日(祝翌日)休館、瓜久保の家~北門の山側に少々=トモエソウも少々、花径1.3cm~1.4cm)、横浜市南区・#こども植物園、横浜市瀬谷区・瀬谷市民の森
塚山公園
非常に 参考になりました
有難う御座いました。