ヒペリカム・ヒドコート

キントラノオ目/オトギリソウ科/オトギリソウ属 花期/5月末~6月中旬
学名/Hypericum × hidcoteense ‘Hidcote’

外来種改良種

ヒペリカム・ヒドコート 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06

#ヒペリカム・ヒドコート 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06

園芸栽培される常緑低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。キンシバイ(金糸梅)などが交配された園芸品種でキンシバイよりも花数がたいへん多く付いて見栄えが良いことから、公園や施設などの彩りに植栽されている。そこいらで見かけるキンシバイらしきものは基本的にすべてヒドコートと考えて大きな差し支えはないだろう。「キンシバイ」という樹名板が掛けられていることもあるが、キンシバイとは異なる点が多いのであくまでも(よく似た)別のものとして覚えておきたい。ヒペリクム・ヒドコートとも。ヒデコート(Hidecote)という表記もまま見かけるが誤認だろう。ヒドコートという品種名の由来は不明ながら、有名な英国式庭園(イングリッシュガーデン)の一つ「ヒドコート・マナー・ガーデン(Hidcote Manor Garden、正しい発音はヒッドコート)」があるところの地名から、この庭園を飾るのにふさわしい美しさを持つ花ということか。和名はタイリンキンシバイ(大輪金糸梅)であるが、この名で呼ばれることはまずない。

ヒペリカム・ヒドコート 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06

#ヒペリカム・ヒドコート 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06

ヒペリカム・ヒドコートの葉 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06

#ヒペリカム・ヒドコートの葉 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06

ヒペリカム・ヒドコートの葉表 藤沢市円行・引地川緑道 2020/06/20

#ヒペリカム・ヒドコートの葉表 藤沢市円行・引地川緑道 2020/06/20

ヒペリカム・ヒドコートの葉裏 藤沢市円行・引地川緑道 2020/06/20

#ヒペリカム・ヒドコートの葉裏 藤沢市円行・引地川緑道 2020/06/20

ヒペリカム・ヒドコートの花

ぱっと見で花数豊かであること。枝先に、一つないし複数個が集散花序を形成して咲く。花は必ずしも斜め下を向いてしまわず、横ないし上方をも向いて咲く。花径7~8cmで、キンシバイよりも一回り大きい。花弁はほぼ平開する(咲き終わりかけの一部を除いて花弁が反ることはまずない)。花全体が黄色で、雌蕊も黄緑色でなく黄色。花持ち良好。華やかさという意味ではどの要素を取ってもキンシバイに勝る。

ヒペリカム・ヒドコート 横浜市栄区・上郷・森の家 2017/06/06

#ヒペリカム・ヒドコート 横浜市栄区・上郷・森の家 2017/06/06

ヒペリカム・ヒドコート 横浜市栄区・上郷・森の家 2017/06/06

#ヒペリカム・ヒドコート 横浜市栄区・上郷・森の家 2017/06/06

雄蕊の葯(やく)はドーナツ状に整列する。

ヒペリカム・ヒドコート 横浜市栄区・上郷・森の家 2017/06/06

#ヒペリカム・ヒドコート 横浜市栄区・上郷・森の家 2017/06/06

ヒペリカム・ヒドコートのやや花弁は細身なもの 藤沢市円行・引地川緑道(ひきちがわ-) 2020/06/20

#ヒペリカム・ヒドコートのやや花弁は細身なもの 藤沢市円行・引地川緑道(ひきちがわ-) 2020/06/20

ヒペリカム・ヒドコート 藤沢市円行・引地川緑道 2020/06/20

#ヒペリカム・ヒドコート 藤沢市円行・引地川緑道 2020/06/20

ヒペリカム・ヒドコートの萼 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06

#ヒペリカム・ヒドコートの萼 横須賀市・光の丘水辺公園 2017/06/06


横浜市栄区・#上郷・森の家

#光の丘水辺公園、#大巧寺、藤沢市・#神台公園(ヒペリカム・カリシナムも)

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

キンシバイ

ビヨウヤナギ

ヒペリカム・カリシナム

コボウズオトギリ