白梻 クスノキ目/クスノキ科/シロダモ属 芽吹き/4月~5月 花期/11月中旬~下旬 結実期/翌年の10月~11月上旬
自生種
シロダモの実 横浜市戸塚区・平戸みはらし公園 2017/10/18
丘陵地などの樹林内や林縁部に生える常緑高木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。葉裏が白っぽいのが特徴。神奈川県内、全域でありきたりの普通種。
シロダモの雄花 葉山町長柄 2018/11/23
葉は互生、だが、ミズキ(水木)のように枝先にごちゃごちゃっとした感じで付くのできれいな互生ではない。葉脈も特徴的。近似種のヤブニッケイ(藪肉桂)の葉に似ているが、葉脈の走り方の違い、葉裏の白っぽさの違いで見分けは可能。
シロダモの葉 横浜市戸塚区・平戸みはらし公園 2017/10/18
シロダモの葉裏 横浜市戸塚区・平戸みはらし公園 2017/10/18
シロダモの花期の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/12
アオダモ(青梻)はまったくの別種。
シロダモの新芽
珍妙な姿で人目に留まる。ハイキングコースを歩けばいくらでも見つけられるだろう。
シロダモの芽吹き 横浜市金沢区・金沢自然公園裏 2017/04/28
シロダモの実
秋に、前年咲いた花の実が緑色から赤く染まる。モチノキ(黐の木)の赤い実と紛らわしいが、一ヶ所に実の数が多く、花柱痕(かちゅうこん)がそれほど大きくない方がシロダモ。
シロダモの実 横浜市戸塚区・平戸みはらし公園 2017/10/18
シロダモの実 横浜市戸塚区・平戸みはらし公園 2017/10/18
シロダモの花期まで残っていた完熟した実 葉山町・長柄緑地 2018/11/23
シロダモの花
ついさっき実が赤く熟したはずなのに続けて秋にもう花が咲く。赤く染まった実や枯れ始めた葉ばかりが目に留まるような季節に、なぜかビワ(枇杷)とシロダモだけが花を咲かせる。
(雄株の)雄花は一ヶ所にまとまってたくさん咲く。長く突き出た花糸(かし)が目印。花開いたそばから美しからず。
シロダモの雄花の咲き始め 葉山町長柄 2018/11/23
シロダモの雄花 茅ヶ崎市芹沢 2018/11/24
シロダモの雄花 茅ヶ崎市西久保 2018/11/25
シロダモの雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/12
(雌株の)雌花は雄花より数は少なめ。長く突き出る花糸がないのが目印。柱頭(ちゅうとう)は白い。やはり咲いたそばから美しからず。
シロダモの雌花 葉山町・長柄緑地 2018/11/23
シロダモの雌花 葉山町・長柄緑地 2018/11/23
シロダモは”実と花が同時に見られる”とよくいわれるが、基本的には”実が赤く色付いて、傷んで、そのあとに花が咲く”の順番。花が咲くまで赤い実がさほど傷まず残っていることがないわけではないがやや稀。
シロダモの同時に見られる実と雌花 茅ヶ崎市芹沢 2018/11/24
この季節は他に咲いている花がほとんどないので競争相手がなく、一生懸命きれいに見せてアピールする必要もないのかもしれない。アリ(蟻)がよくたかっている。
横浜市戸塚区・平戸みはらし公園(頂上、目線に雌株良木)
長柄緑地(長柄交差点東方70mの南側)、鎌倉中央公園(山崎口に雄株)
神武寺(山門周辺)