大鴎蔓 リンドウ目/キョウチクトウ科/カモメヅル属 花期/6月下旬~9月 結実期/9月~12月 綿毛見頃/12月
学名/Vincetoxicum aristolochioides (Miq.) Franch. & Sav. var. aristolochioides
自生種稀少保護
#オオカモメヅル 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
山地や丘陵地の林内に生える蔓性の多年草。名は、何かが大きいらしい、対生する葉が飛翔するカモメ(鴎)の姿に喩(たと)えられた、蔓植物、の意。何が大きいのかは不明。たいへん探し出しづらい植物なので「おお‥、カモメヅル発見!」と感嘆したのがオオカモメヅルと誤認されたのではないか、とさえ勘繰りたくなるくらいピンボケなネーミング。単なるカモメヅルという名前の植物が存在しない理由も片が付く。以上戯れ言(ざれごと)。正直なところカモメも意味不明。神奈川県内では丹沢や箱根に比較的多く生えているらしい。湘南地域になし。三浦丘陵にもあるようだがかなり稀。目の前に生えていても気づかず通り過ぎる可能性大。
#オオカモメヅル 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
葉は対生。基部はウマノスズクサ(馬の鈴草)(葉は互生)に似た心形。全体的にはヘクソカズラ(屁糞葛)にそっくり。ヤマノイモ(山の芋)とも紛らわしく、大量に生えているヘクソカズラやヤマノイモを視界から除外してオオカモメヅルを探し当てるのは無理な話である。花は地味でかなり小さく、探索の手がかりにならない。
#オオカモメヅルの葉 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
#オオカモメヅル 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
オオカモメヅルの花
花色は近似種のコバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)と同系統の暗紫褐色ながら、やや薄めか。コバノカモメヅルより小さく、花径は5mm程度しかない。花弁(花冠裂片)はコバノカモメヅルのような細長い特徴あるものでなし。肉眼では確認しがたいが、花の表側には毛が生えている。
#オオカモメヅル 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
#オオカモメヅル 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
横浜市栄区・横浜自然観察の森、横浜市栄区・栄プール~天園、横浜市戸塚区・#舞岡公園
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
今日見てきました。
あの撮りにくい被写体を、綺麗に撮られましたね。
リベンジでもう一度行きたいけれど、天候が・・・・・